報道発表資料

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(お知らせ)AI開発基盤を実用化
-短期間でディープラーニングによる高精度なAIを提供可能-
<2017年7月18日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、AIの開発を効率的に行うAI開発基盤(以下、本基盤)を実用化しました。本基盤は、ディープラーニングによるAIの開発時間を削減することで、高精度な様々なAIを短期間で開発し、法人企業に対し提供を行うものです。

従来のAI開発においては、高精度なAIを実現するために、開発者は学習条件を変えながら繰り返しAIを開発する必要があり、開発時間が長くなる要因となっていました。しかし、本基盤では複数の学習条件のAIを同時に学習できるため、高精度なAIの開発時間の削減が見込まれます。
また、本基盤は複数台の開発サーバーで構成され、それらを自動で一括管理、制御できる機能を持つため、開発サーバー利用の効率を高め、短期間でのAI開発が可能となります。今後、より開発時間を短縮するために、開発サーバーの台数増加を順次進めていく予定です。現在はAIのメニューとして、画像解析AIを公開していますが、今後は、位置情報解析AIや言語解析AIなど、NTTグループのAI「corevo®」を構成するAI開発を行う予定です。

本基盤を用いて開発したAIの実用化例として、ファッション、料理、観光名所など1,600種類以上の画像を学習させた画像解析AI(以下、本AI)を、docomo Developer support1 において公開しております。本AIを活用し、SNSの投稿写真に何が写っているのかをAIが識別し、自社・他社の商品やサービスの消費動向やSNS上のトレンドを「見える化」するサービスを、本基盤で開発したAIのファーストユーザーである株式会社ジャパン・カレントより提供いたします。

ドコモは今後も本基盤を活用し、法人企業のAIを活用したサービス実用化を支援してまいります。

  1. docomo Developer supportは、ドコモの研究開発により作り上げてきた最先端のテクノロジーをAPIとして提供するサービスです。

別紙 AI開発基盤の概要

1. 本基盤の概要

複数台の開発サーバーを自動で一括管理、制御することで、短期間で精度の高いAI開発を可能にする基盤です。事前に学習条件や学習データなどを登録することで、本基盤が、各開発サーバーの稼働状況を判断し、学習処理を実行します。複数の学習条件のAIを同時に開発でき、また画像解析AI、言語解析AIなど異なる種類のAIも同時に開発できます。本基盤を活用することで様々な法人企業のビジネスに合わせたAIをドコモが短期間に開発することが可能になります。

2. 本基盤の特徴

従来方法

開発サーバーは、個々で制御するため、法人毎に占有される

イメージ画像
本基盤利用時

開発サーバーを一括で管理、制御するため効率的に学習処理を実行できる

イメージ画像

3. 対象となるお客さま

法人企業等

4. 費用

法人企業の要望等に応じ、案件ごとに個別に対応

5. 法人企業等からのお問い合わせ先

docomo Developer support事務局
別ウインドウが開きますhttps://dev.smt.docomo.ne.jp/?p=common_page&p_name=innovatorsupport

参考

1. 画像解析AIの概要

docomo Developer supportにおいて、ディープラーニングによってファッション、料理、観光名所など1,600種類以上の画像を学習させた画像解析AIを用いたAPIを公開中です。様々な法人企業のビジネスに合わせた画像データの学習が可能です。

イメージ画

2. SNS画像解析サービスの概要

SNSの投稿写真に何が写っているのかを画像解析AIが識別し、自社・他社の商品やサービスの消費動向やSNS上のトレンドを「見える化」する、画像解析AIを用いたAPIを活用した法人企業のサービスです。
本APIを活用したことで、高精度なAIを活用した新しいデジタルマーケティングサービスを1か月という短期間で開発しました。

  1. 提供元
    株式会社ジャパン・カレント
  2. 提供開始日
    2017年7月18日(火曜)

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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