報道発表資料
上海におけるセルフ健康検査の実証実験を開始
-「ネットワークヘルスキオスク」に呼気計測装置を実装-
<2016年2月15日>
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、公益財団法人 福岡県産業・科学技術振興財団 社会システム実証センター(以下、社会システム実証センター)、国立大学法人九州大学 システムLSI研究センター(以下、九州大学)の指導の下、株式会社スマートサービステクノロジーズ(以下、SST)が開発・製造した、病院の受診要否を判断するためのセルフ健康検査が行える「ネットワークヘルスキオスク」に、ドコモが研究開発した呼気計測装置を実装する覚書を本日締結し、健康の維持や増進、病気の予防や早期発見に対する有用性などを検証するための実証実験を、上記4者が協力して、中華人民共和国の上海市にて2016年3月31日(木曜)から開始予定です。
「ネットワークヘルスキオスク」とは、画面の案内に従いながら備え付けの各種センサや健康管理機器を自分で操作し、自身の健康状態に異常が無いかを検査できるブースです。身長、体重、血圧、体脂肪率、体温、脈拍、視力、聴力、肺活量、緑内障、白内障、心電波形、メンタルヘルス、認知症など計14項目以上の検査ができ、先行機種は過去バングラデシュで実証実験に使用されております。
本実証実験では、「ネットワークヘルスキオスク」に、ドコモが研究開発した呼気中のアセトンとエタノールの同時計測が可能な呼気計測装置を実装し、新たに脂肪代謝の検査が加わることで、糖尿病や摂食障害、過度なダイエットなどに起因する代謝異常の有無も検査可能な、世界初のセルフ健康検査ブースを利用いたします。
今後もドコモが保有する呼気計測技術と、社会システム実証センター、九州大学、SSTが保有する「ネットワークヘルスキオスク」の開発・製造技術を融合して新たな価値を協創し、安心で健康的な生活の創出に取り組んでまいります。
なお、本件の詳細は別紙のとおりです。
別紙 呼気計測装置を実装した「ネットワークヘルスキオスク」の概要
1. 概要
身長、体重、血圧、体脂肪率、体温、脈拍、視力、聴力、肺活量、緑内障、白内障、心電波形、メンタルヘルス、認知症、脂肪代謝等の各検査機能を備えており、病院の受診要否を判断するためのセルフ健康検査が行えるブース。
2. 外観と画面イメージ
(1)「ネットワークヘルスキオスク」外観※1

- 身長計測センサ
- 緑内障、白内障、メンタルヘルス、認知症検査および操作案内・結果表示用ディスプレイ
- 聴力検査用ヘッドホン
- ICカードリーダ
- 視力検査用リモコン
- 肺活量計
- 血圧、脈拍、心電計
- 呼気計測装置
- 体温センサ、視力検査用覗穴
- 体重・体脂肪率計
(2)画面イメージ(呼気アセトン、呼気エタノール濃度測定結果)※2

3. 実証実験
- 目的
「ネットワークヘルスキオスク」の可用性や有用性、改善点の検証 - 期間
2016年3月31日から2017年3月31日まで(予定) - 場所
上海市(天山路街道社区衛生服務中心の5か所の診療所から順次開始) - 対象
周辺地域に在住の方(約1万人)に無償でご利用いただく予定です。 - 方法
ICカードにて個人認証を行い、画面の案内などに従って、備え付けの各種健康管理機器を自分で操作して測定します。測定結果はその場で画面表示されると共に、ネットワークを通じてサーバに蓄積されます。得られた測定データは、ドコモ、社会システム実証センター、九州大学、SSTの各者にて検証を行います。
4. 各者の主な役割
- ドコモ
- 呼気計測装置の提供と、呼気計測に関連する技術の支援
- 社会システム実証センター
- 「ネットワークヘルスキオスク」の仕様策定と製造支援、実証実験の計画策定
- 九州大学
- 実証実験データの取得と各者への提供、各者への実証実験の実施状況の報告
- SST
- 「ネットワークヘルスキオスク」の開発・製造と設置、保守、改善提案の作成
- 開発中のため外観は変更する可能性がございます。
- 開発中のため画面は変更する可能性がございます。
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。