報道発表資料

携帯端末認証団体「GCF」においてVoLTEの試験環境を通信事業者として初めて提供
<2015年6月11日>

NTTドコモ(以下:ドコモ)は、端末メーカーが製造する携帯端末が3GPP1標準仕様のネットワークに準拠していることを認証する団体であるGCF2において、GCF認証試験の環境として通信事業者で初めてVoLTEネットワークを2015年6月11日(木曜)から提供いたします。
また、キャリアアグリゲーションの商用環境もGCF認証試験の環境として合わせて提供いたします。

今回、GCF認証試験の環境として、新たにVoLTEネットワークが加わることで、VoLTE対応端末を開発する端末メーカーは、3GPPの標準仕様に準拠したVoLTEの商用環境で接続性の確認ができます。
また、ドコモは、VoLTEネットワークが様々な端末メーカーの試験環境として利用されることで、自社のVoLTEネットワークと各メーカーの携帯端末の相互接続性を確保できます。

GCFは世界253社が会員となっており、GCF認証は携帯端末の相互接続性を保証する基準として広く認知されています。今後、VoLTE対応端末とネットワークの相互接続性を保障する基準として定着するものと考えられます。

ドコモは、2005年6月より、端末メーカーがW-CDMAやLTEのGCF認証を取得する際、携帯端末とネットワークとの相互接続試験をおこなうために商用環境を提供する通信事業者として標準化に準拠した携帯端末の普及に貢献してまいりました。 今後もドコモは、W-CDMAやLTEに加え、VoLTEおよびキャリアアグリゲーションの世界的な普及に貢献してまいります。

  1. 3GPPは、「Third Generation Partnership Project」の略。通信事業者、通信ベンダー、端末メーカー等で構成される国際標準化団体。W-CDMA(第3世代携帯電話)、LTE、LTE-Advanced(第4世代携帯電話)等の移動通信システムの国際標準仕様を策定している。
  2. GCFは、「Global Certification Forum」の略。通信事業者、端末メーカー、試験業者等で構成される団体。携帯電話端末と携帯電話ネットワーク間の相互接続試験の仕様と認証手順を策定・提供している。

別紙 GCF(Global Certification Forum)の概要

1. 設立目的

通信ネットワークの機能充実と携帯端末の性能向上により、国内だけではなく海外でも携帯端末が問題なく利用できることが求められるようになってきており、通信ネットワークと携帯端末の相互接続性確保のための取り組みの一環として、1999年にGSMA1内で議論が開始され、2000年4月にGSMA内組織としてGCFが設立された。

2. 所在地

ロンドン(英国)

3. 活動内容

  • 携帯端末が、3GPPの標準仕様に準拠しているか、また、複数の通信事業者のネットワークと相互接続性があるかの確認結果を元に、GCF認証を与える。
  • GCF認証の試験環境は、FTQO2に認定されている通信事業者より提供される。
  • GCF認証の試験項目は、3GPPの標準化された技術に則ってGCFが定める。

4. 会員企業(2015年6月11日現在)

通信事業者127社、携帯端末メーカー112社、試験業者14社3

5. これまでのドコモの活動

2005年6月にFTQOとして登録以降、W-CDMA/LTE方式のGCF認証の試験環境を提供。

6. ホームページ

別ウインドウが開きますhttp://www.globalcertificationforum.org/

  1. GSMAは、「GSM Association」の略で、携帯電話事業者のほか、端末メーカーやソフトウェア企業などを取りまとめるモバイル通信事業の業界団体。
  2. FTQOは「Field Trial Qualified Operator」の略で、標準化された商用ネットワーク環境で、携帯端末の相互接続試験を実施する資格をGCFから与えられた通信事業者。
  3. FTQO(Field Trial Qualified Operator)は通信事業者21社(再掲)

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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