報道発表資料

タカラトミーの新商品「OHaNAS」を共同で開発
-「しゃべってコンシェル」の技術を応用した「自然対話プラットフォーム」が初めて採用-
<2015年6月4日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、パートナーとともに新たな価値を協創する「+d」の取り組みとして、株式会社タカラトミー(以下、タカラトミー)と次世代コミュニケーショントイ「OHaNAS(オハナス)1」を共同で開発しました。

「OHaNAS」は、「しゃべってコンシェル®」の技術を応用した、パートナー様向けの新たなプラットフォームである「自然対話プラットフォーム」を初めて採用いただいた商品です。本プラットフォームとスマートフォンが連携することで、お客さまは「OHaNAS」と自然な会話をお楽しみいただけます。

本プラットフォームは、話しかけるだけで情報を調べて教えてくれる「しゃべってコンシェル」の技術に加えて、同音異義語などの日本語の多様な表現でも、前後の文脈などから文章を読み取り、最適な会話ができる「文章正規化機能2」や、ニュース・天気といった情報を取得し、話しかけた時点でリアルタイムな情報を反映した会話ができる「外部コンテンツ連携機能」などを含む、4つの新たな機能を組み合せた新しいプラットフォームです。

これまでパートナー様が、「しゃべってコンシェル」で活用している意図解釈機能などを用いて、自社製品として新たな対話機能を利用する製品を作る場合は、会話で対になる文章をサーバーにひとつひとつ登録する必要がありました。本プラットフォームでは、ひとつの文章を設定するだけで、同じ意味の多くの文章に応答できたり、ニュース等のリアルタイムに更新される関連情報も織り交ぜた会話ができるようになりました。これにより、パートナー様はサービスや商品に合わせた言い回しが簡単に設定でき、様々な分野で対話型のサービスをご提供いただくことが可能になります。

ドコモは、今後も拡大が見込まれるIoTを視野に入れ、自動車や家電などとのコミュニケーションを「自然対話プラットフォーム」で推進していきたいと考えております。

「自然対話プラットフォーム」の概要は、別紙のとおりです。

  1. 「OHaNAS」は、タカラトミーから今秋発売を予定しているクラウド型コミュニケーショントイです。お客さまの話しかけに応じた返答をしてくれることで、自然な会話のやりとりが可能になりました。
    公式HP 別ウインドウが開きますhttp://www.takaratomy.co.jp/products/omnibot/ohanas/
  2. 「文章正規化機能」は、NTTメディアインテリジェンス研究所の技術支援・成果提供を元にドコモで開発しました。

別紙 自然対話プラットフォーム

1. 概要

自然な話し言葉に対する応答を生成する機能など、4つの技術から成る「しゃべってコンシェル」関連技術に、新たに文章正規化機能など4つの新技術を加えた合計8つの機能を持つクラウド型システムです。

イメージ図
  • 「OHaNAS」は「意図解釈」「シナリオ対話」「知識Q&A」「文章正規化機能」「外部コンテンツ連携機能」を使用しています。

2. 特長

  1. 「しゃべってコンシェル」関連技術

    「意図解釈」「知識Q&A」などの「しゃべってコンシェル」でも利用されている自然言語処理技術を活用しています。スマートフォンだけでなく、自動車や家電などのIoT機器においてもお客さまとの自然な音声対話を実現可能です。

  2. 4つの新たな機能

    様々な利用シーンで使われるIoT機器に応じた、多様な対話の流れを実現するため、新たに開発した下記の機能を備えます。

    • 文章正規化機能 :
      同音異義語などの日本語の多様な表現でも、前後の文脈などから文章を読み取り、適切な会話ができます。パートナー様は同じことを意味するさまざまなお客さまの発話に対応させることができます。
    • 外部コンテンツ連携機能 :
      パートナー様は簡単なルールを記述するだけで、音声対話によく使われる典型的な機能を対話の中で任意のタイミングに利用可能です。「意図解釈」「知識Q&A」といった「しゃべってコンシェル」の知的機能が簡単に利用できるうえ、ニュースや天気といったリアルタイムに変化する情報を外部から取得することができます。
    • キャラクター風発話変換機能 :
      自動的に特定のキャラクターらしい発話に変換します。これにより、既に確立されたキャラクターを活用した音声対話商品を迅速に開発可能になります。
    • ユーザー情報自動抽出機能 :
      「自然対話プラットフォーム」を利用する製品とお客さまの対話から、自動的にお客さまの情報(趣味や嗜好など)を抽出します。効率的にそれらの情報を活用した対話を作成できるようになります。
  • 「キャラクター風発話変換機能」「ユーザー情報自動抽出機能」は、NTTメディアインテリジェンス研究所の技術支援・成果提供を元にドコモで開発しました。

<参考>

イメージ図

  • 「Bluetooth」は、Bluetooth SIG,INC.の登録商標で、株式会社NTTドコモはライセンスを受けて使用しています。
  • 「しゃべってコンシェル」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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