オーストリア ファイントレード社の買収について
<2013年8月27日>
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下ドコモ)は、オーストリアのオンライン物販向け決済サービス事業者であるfine trade gmbh(以下ファイントレード社)の発行済み株式を、同社株式を75%保有するリヒテンシュタインのThree Little Birds AG(スリーリトルバード社)と、25%保有するオーストリアの(シュナイダーホールディング社)から合わせて100%取得することについて、昨日ドイツ連邦カルテル庁(Federal Cartel Office)1 へ認可を申請いたしました。
株式取得は、ドイツの子会社DOCOMO Deutschland GmbH(以下DDL社)を通じて実施し、ドイツ連邦カルテル庁からの認可取得後、2013年10月末までに完了する予定です。
ファイントレード社は、欧州オンライン物販市場で、お客様の信用リスクや過去の支払状況に応じて請求書払いを選択可能にするなど、与信リスクに応じた多様な決済手段をオンライン物販事業者に提供しており、創業当初より黒字を維持し堅調に事業を拡大しております。
ドコモは、従来のデジタルコンテンツ向けオペレータ課金、クレジットカード、デビットカード決済に加え、ファイントレード社の買収によりオンライン物販市場における多様な決済を提供することで、欧州における金融・決済プラットフォーム事業を拡大してまいります。
ドコモは、お客様一人ひとりのスマートライフのパートナーとして、お客様の生活が安心、安全、便利で快適になるように取り組んでまいります。
別紙1 欧州の金融・決済プラットフォーム事業展開
ドコモはこれまで欧州で、デジタルコンテンツ購入代金を携帯電話料金と一緒に支払うオペレータ課金を提供しており、銀行及びクレジットカードライセンスを活用した金融・決済事業の拡大を図ってまいりました。
今回の買収により、ファイントレード社の決済サービス基盤を取り込み、オンライン物販市場における決済事業へと拡大してまいります。
別紙2 ファイントレード社のビジネスモデル
欧州におけるオンラインショッピングでは、アパレル等の商品を注文後、配送された商品を試着・試用し、最終的に購入判断した商品のみ対価を支払うという購買動向が拡大しております。
ファイントレード社は、この購買動向拡大に伴い、請求書での後払いを含む多様な決済手段をお客様に提供しており、お客様は最終的に購入判断した商品のみを支払うことが可能となります。
また、ファイントレード社は、お客様の購買データから、与信リスクに応じて請求書払いの決済手段を提供する等、料金回収におけるリスクマネジメントを実現しております。
ファイントレード社は、お客様からの多様な決済手段を通じて料金を回収するため、オンライン物販事業者は料金回収処理等煩雑な処理が軽減されます。
別紙3 買収概要・会社概要
買収概要
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会社概要
ファイントレード社の概要 | |
社名 | fine trade gmbh(ファイントレード) |
代表者 | CEO&共同設立者 Marcel Vaschauner(マーセル・バシュナー) |
所在地 | オーストリア |
資本金 | 3.5万ユーロ(約455万円1 :2013年7月31日現在) |
設立時期 | 2011年3月 |
事業内容 | オンライン物販向け決済サービス事業 |
DDLの概要 | |
社名 | DOCOMO Deutschland GmbH(ドコモ・ドイチェランド) |
代表者 | 佐藤 浩之 |
所在地 | ドイツ |
資本金 | 2.5万ユーロ(約325万円1 :2013年7月31日現在) |
設立時期 | 2009年8月 |
事業内容 | 欧州における金融・決済及びモバイルコンテンツ配信プラットフォーム事業マネジメント。net mobile AG(傘下にnet-m privatbank 1891 AG)及びBuongiorno S.p.A.の親会社 |
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。