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金沢工業大学 奥村善久名誉教授
全米工学アカデミー「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」を受賞

<2013年2月20日>

日本電信電話株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ

奥村善久氏(現 金沢工業大学名誉教授、元 日本電信電話公社 移動無線研究室長)が、『世界初の自動車携帯(セルラー)電話ネットワーク、システムおよび標準規格に対する先駆的貢献』により、アメリカの民間非営利研究機関「全米工学アカデミー(英:National Academy of Engineering)」が表彰する「チャールズ・スターク・ドレイパー賞(英:2013 Charles Stark Draper Prize)」を、2013年2月19日(米国時間)に、受賞されました。同賞の受賞は、日本人研究者として初めての快挙となります。

「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」は、全米工学アカデミーが工学の発展に貢献した人物に授与するもので、工学のノーベル賞とも呼ばれています。

奥村氏は日本電信電話公社電気通信研究所で移動通信の電波伝搬特性の解明に大きく貢献されるとともに、800MHz帯による本格的な自動車電話サービス(「大都市方式」)の実現に至る新方式を構想されるなど、自動車携帯電話ネットワーク、システムの基礎を構築されました。
特に、電波伝搬特性の解明においては、VHF帯からUHF帯までの広い周波数帯の電波を用いた屋外送受信実験を各種環境で繰り返し行い、実験データを基にして、1〜100kmの範囲での受信電界強度曲線とサービスエリアを推定する手法を、1968年に確立されました。奥村氏が発表された電界強度曲線は有用性が高く評価され、国際電気通信連合(ITU)の国際無線通信諮問委員会(CCIR)勧告として採用されるとともに、「奥村カーブ」と呼ばれ、世界の様々な移動無線システムの構築に実用的に使用されています。例えば、現在の携帯電話システムにおける無線回線設計では、奥村カーブを基礎とする伝搬推定式が活用されており、また、奥村氏が導入した屋外実験データの分析手法が、エリア品質調査、エリア品質最適化の多くの場面で日常的に活用されています。

NTTとNTTドコモは、世界初の本格的な商用自動車携帯電話ネットワーク、システムの道を拓かれた奥村氏の功績を称えると共に、今後も研究開発や国際標準化を積極的に推進し、電気通信サービスの更なるイノベーションに貢献して参ります。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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