環境センサーネットワークを活用した「防災テレメータサービス」の提供を開始
<2012年11月30日>
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、ドコモ)は、環境センサーネットワークを活用した自治体向け災害監視支援サービス「防災テレメータサービス」を2012年12月1日(土曜)より提供を開始いたします。
「環境センサーネットワーク」は、全国の携帯電話基地局など約4,000箇所に設置した環境センサーより気象データ(花粉、温湿度、風向風速、降水量、雷)を観測・蓄積する情報基盤システムです。これまでは、携帯電話やスマートフォンをご利用のお客様向けに「花粉情報」や「気象情報」を提供する「B2C」サービスや、法人お客様向けに気象データを販売提供する「B2B」、「B2B2C」の取り組みを進めて参りました。
このたび提供を開始します「防災テレメータサービス」は、環境センサーネットワークで観測した気象データに防災において重要な河川水位や遠隔画像などの観測機能、情報管理者向けの表示・分析機能を新たに加えた、自治体や企業向けのパッケージサービスです。すでに観測を行っている周辺の気象情報に加え、新たな観測点の設置、情報分析のソフトウェアなどにより、近年の気候変動に伴い急増するゲリラ豪雨など局地的に発生する大雨や河川氾濫、さらに津波などの前兆観測にも対応し、従来の防災機能を高度化しうる新たな情報基盤の構築を支援します。
なお、「防災テレメータサービス」は愛知県知多郡武豊町様に採用いただき、2012年12月1日(土曜)より運用を開始いたします。
ドコモは、「モバイルを核とする総合サービス企業」を目指し、今後もお客様一人ひとりにベストなサービスと安心・安全を提供してまいります。
別紙 「防災テレメータサービス」の概要
1. サービス内容
自治体が保有・管理している雨量計や水位計および防災無線設備、サーバ等を全て不要とし、ドコモにて保有・管理する観測網(観測機器、及び気象データ)を用いて、ご要望の観測情報をWEB閲覧等により得ることができる自治体や企業向けの災害監視支援サービスです。
【画面イメージ 職員様向け画面】
2. 防災系観測センサー内容
河川水位、遠隔画像、積雪深、浸水、土壌水分など(ご要望に応じて拡充を予定)
3. 初期費用・月額費用
個別見積もりとなります。1
4. 提供開始日
2012年12月1日(土曜)
5. お問い合わせ窓口
ドコモ・コーポレートインフォメーションセンター : 0120-808-539
参考 環境センサーネットワーク
1. 概要
現在気象庁のアメダスでは全国約1,300ヶ所の降水量測定、約850ヶ所の気温、風向風速等の測定を行っておりますが、これにドコモの環境センサーネットワークの観測拠点によるデータを加えることで、より高密度・高精度な気象実況情報を提供することが可能となります。またこれにより、局所的なニーズにも応えることが可能になると考えております。
2. 気象データの活用事例
- ドコモ環境ライブ :
- 携帯電話基地局などに設置した環境センサーで観測した降水量、気温、湿度をはじめ、紫外線、風向風速、雷、花粉の気象情報(一部季節限定項目あり)をリアルタイムでお届けするポータルサイトです。気象情報のほかに気象データを活用したスマートフォンアプリを紹介しています。
他に民間企業や自治体、大学等で、環境センサーで得た気象データをご利用いただいております。
尚、環境センサーネットワークの気象データは日本気象株式会社様の「WEマーケット」においても販売しております。
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。