NTTグループEVカーシェアリング実証実験「EV Car Sharing Eco Project」開始
-NTTグループのソリューションを集結しトータルEVカーシェアリング事業実現を目指す-
<2011年2月28日>
日本カーソリューションズ株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
NTTデータカスタマサービス株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
株式会社NTTファシリティーズ
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
日本電信電話株式会社
日本カーソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、社長:植村 賢、以下NCS)、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(本社:東京都江東区、社長:山下 徹、以下NTTデータ)、NTTデータカスタマサービス株式会社(本社:東京都江東区、社長:田下 佳彦、以下NTTデータカスタマ)、NTTドコモ、株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、社長:沖田 章喜、以下NTTファシリティーズ)、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京千代田区、社長:有馬 彰、以下NTT Com)、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、社長:三浦 惺、以下NTT)は、異なるメーカーの電気自動車(以下EV)を使用するカーシェアリングシステムを開発し、事業性検証に向けた実証実験「NTTグループ会社間EVカーシェアリング実証実験(EV Car Sharing Eco Project)」を開始します。
本実証実験は、今後成長が期待されるEV関連市場への参入を目指し、ノウハウの確立や事業性の検証を目的としています。
NTTグループEVカーシェアリング実証実験「EV Car Sharing Eco Project」開始についての概要
本実証実験の経緯・目的
NTTグループでは、2009年度にスマートコミュニティの実現に向けた社会インフラ構築をめざし、グループ横断のタスクフォースを立ち上げ、これまでもスマートハウスやスマートコミュニティにおけるサービス開発に取り組んできました。
EVの分野においては、今後、企業の環境対応がますます求められていく中で、需要が高まっていくことが予想されることから、NTTグループでもNTTデータが2009年に充電インフラサービスの実証事業を実施し、2011年にNTTファシリティーズが通信ネットワーク対応型電気自動車用急速充電器を商品化するなど、積極的に取り組んできました。
EVのカーシェアリングにおいては、自動車の充電時間を考慮したスケジュールの検討や充電量の管理など、通常の自動車のカーシェアリングとは異なるオペレーションや充電のためのインフラが必要となるため、NTTグループ会社間でのEVカーシェアリングサービスにおいて、EVカーシェアリングの事業性を検証するとともに、EVや周辺インフラ導入のノウハウを構築、蓄積することを目指します。
また、NTTグループの社内業務においてEVカーシェアリングサービスを利用することにより、温室効果ガス削減に努め、EV充電インフラの普及拡大を行うことで、低炭素社会の実現に取り組んでいきます。
本実証実験の概要
利用者認証機能付き充電器を設置したNTTグループ会社事業所を、EVの貸し出し拠点とし、NTTグループ会社間によるEVカーシェアリングサービスの事業性を検証します。
- カーシェアリングシステムと充電インフラの検証
カーシェアリングシステムと共通インフラ化された充電設備の認証に非接触型ICカードリーダを使用し、利用者認証機能や決済機能を提供するサービスを検証する。
- 充電インフラネットワークおよび充電管理サービスの検証
カーシェアリングサービス提供事業者がEVの運行状況を把握し、EVの使用電力の最適化を図るための充電管理サービスを検証する。
- 運用サポート内容・体制の検証
充電器操作支援や障害対応を行うコールセンターを設置し、利用者と事業者の双方にとって有益なサポート体制を検証する。
- EV向けNCSドライブドクター(テレマティクスサービス)の有効性検証
GPS機能を備えたドライブレコーダー(NCSドライブドクター)を車両に搭載し、走行中の運行データを自動的にデータ転送することで、車両の運行状況や運転者の安全運転実施状況がWeb上で容易に把握できるサービスの有効性を検証する。
技術開発などにおける各社の役割
- 日本カーソリューションズ株式会社
充電インフラの構築およびスマート充電システムへの車両情報の提供
EV向けNCSドライブドクター(テレマティクスサービス)の開発・提供
EVカーシェアリング認証管理運営システム、運行管理サポート業務の提供(株式会社アスクとの協業)
全体のコーディネート - 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
認証機能および共通認証カードの提供
実験場所の提供 - NTTデータカスタマサービス株式会社
ロケーション構築(普通充電器提供、配線、充電器設置および保守)
スマート充電システム(夜間の効率的充電・優先制御)の提供
EV関連コンタクトセンタ(お客様からの問い合わせなど)の提供 - 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
FOMA通信モジュールを活用した通信ネットワークの提供 - 株式会社NTTファシリティーズ
充電器の利用者認証機能の開発・提供
ロケーション構築(急速・普通充電器提供、受電設備、配線、充電器設置および保守)
充電インフラシステムの開発・運用(使用電力の把握・制御機能) - エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
「NTTネット決済」を活用した料金請求機能の提供 - 日本電信電話株式会社
スマートコミュニティ実現に必要な社会インフラ構築に向けたNTTグループの活動促進
EV関連システムの普及に向けた標準化の推進
本実証実験の実施期間
2011年3月から2013年3月までの2年間
本実証実験の実施場所、使用車種・台数
NTT東日本-埼玉 さいたま新常盤ビル(日産リーフ 2台、三菱i-MiEV 1台) NTTデータ博多駅前ビル(日産リーフ 2台、三菱i-MiEV 1台)
EVカーシェアリングの利用予定者(順不同)
- 東日本電信電話株式会社 埼玉支店
- 株式会社NTT東日本-埼玉
- 西日本電信電話株式会社 福岡支店
- 株式会社NTT西日本-九州
- 株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
- 株式会社エヌ・ティ・ティ データ
- 株式会社エヌ・ティ・ティ データ九州
- NTTデータカスタマサービス株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データNCB
- 株式会社NTTファシリティーズ
- 株式会社NTTファシリティーズ中央
- 株式会社NTTファシリティーズ九州
- 日本カーソリューションズ株式会社
今後の予定
NTTグループでは、本実証実験の検証結果をもとに、EVカーシェアリングと充電インフラネットワークのパッケージング化などを図ることにより、法人顧客へのEV、および充電設備の導入サポート、運用支援、メンテナンスまでのワンストップサービスの実現を目指します。
本実証実験にて提供するサービス内容に限らず、顧客の要望に応じてEV、および充電器のリースにも対応していく予定です。
また、実証実験の今後の展開については、各自治体との連携、具体的にはさいたま市が中心となって進める「E-KIZUNA Project」、ならびに福岡市とも連携を検討しつつ、低炭素社会の実現に向けてEV、および充電インフラの普及促進に貢献できるよう努めてまいります。
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。