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2025年度SCAT表彰「会長賞」受賞
2026年1月28日に開催された2025年度SCAT表彰式において,モバイルイノベーションテック部の野澤 一真,寺田 雅之,NTT株式会社(以下,NTT)社会情報研究所の長谷川 慶太氏は,『異業種間の安全なデータ連携を実現する「秘匿クロス統計技術®※」の開発と社会課題への応用』の功績により,SCAT表彰「会長賞」を受賞しました.
SCAT表彰は,一般財団法人テレコム先端技術研究支援センター(SCAT:Support Center for Advanced Telecommunications Technology Research)が,情報通信技術の研究開発により国民生活の安全安心に寄与するなど多大な貢献のあった研究者に対して,2019年度から授与しているものです.
受賞業績は,『異業種間の安全なデータ連携を実現する「秘匿クロス統計技術」の開発と社会課題への応用』です.NTTの協力を得てドコモが開発した秘匿クロス統計技術が,プライバシーを保護しながら異業種間の安全なデータ連携を実現し,社会課題解決を通じて国民の安全・安心の向上に貢献したことが高く評価されました.
今回評価されたポイントは,以下の通りです.
①データを暗号化したまま計算する「準同型暗号」,CPU 内の保護領域で処理を行う「隔離実行環境(TEE:Trusted Execution Environment)」,統計情報から個人を特定できないよう保証する「差分プライバシー」という3つの先進技術を効果的に組み合わせることで,世界でも高いレベルの安全性と日本の法制度への適合性を両立させ,国内で初めて社会実装された安全な異業種間データ連携技術を実現しました.
②本技術を社会課題解決に活用して,航空機の定時運行性確保という課題に取り組み,航空会社の搭乗に関する情報と通信事業者の人流データを安全に連携させ統計情報を活用した結果,スムーズな移動につながり,顧客体験価値向上と社会課題解決の両面に寄与しました.
文献
- [1] NTTドコモトピックス:“安全な異業種間データ連携を実現する「秘匿クロス統計技術」が,2025年度SCAT 表彰「会長賞」を受賞,”Jan. 2026.https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_260129_d1.pdf
- 「秘匿クロス統計技術」は,株式会社 NTT ドコモの登録商標です.
AIデータクラウドを牽引するSnowflake Inc. 認定の世界的なプログラム「Snowflake Data Superheroes 2026」にドコモ社員が選出
ドコモの松原 侑哉は,2026年度米国Snowflake Inc.[1](以下,Snowflake社)が主催するグローバルな技術者認定プログラムにおける最高位の「Snowflake Data Superheroes」に選出されました.本プログラムは,世界中のSnowflakeユーザの中から卓越した技術知見をもち,コミュニティの発展に著しく寄与したプロフェッショナルを世界で計百数十名選出するものです.2026年度は日本から15名(米国在住米国枠での認定1名含む),全世界で計125名が選出されました.
Snowflake Data Superheroes認定にあたっては,高度な技術情報の共有,フォーラムでの多大な貢献,コンテンツ制作,教育活動,そして実社会における複雑なデータ課題の解決実績が厳格に審査されます.今回Snowflake Data Superheroes 2026に認定された松原は,ドコモのPrincipal Data Engineerとして,数十ペタバイト規模に及ぶ膨大なデータを扱う大規模データ基盤の設計・運用をリードしています.特に,エンタープライズ環境における「スケーラビリティの確保」と「高度なデータガバナンス」の両立において先進的なアーキテクチャを構築しました.これらの実績に基づく実戦的な知見を中心にさまざまな技術的な知見を,技術ブログやカンファレンスを通じて国内外へ広く発信し,データエンジニアリング・コミュニティ全体の技術底上げに貢献した点が,Snowflake社より高く評価されました.
ドコモでは,データドリブンな意思決定を加速させるため,大規模な通信データ・顧客データ・多種多様なログデータを統合・分析する基盤を構築し,ネットワーク・マーケティングの最適化やAIを活用した価値創出に取り組んでいます.
このたびの認定は,ドコモの技術水準が世界トップレベルであることを証明するものです.ドコモは今後も,松原のような高度専門人材の育成を推進し,Snowflakeを始めとする最先端のデータテクノロジをいち早くビジネスに応用することで,お客さまに付加価値の高いサービスを提供し続けてまいります.
文献
- [1] “Snowflake Inc. 公式サイト.”https://www.snowflake.com/en/