ドコモの知的財産
知的財産の強化
ドコモでは、より高度で快適なモバイル通信環境を実現するため、これまでW-CDMA、LTE、LTE-Advanced、5G、6G、O-RANなどのネットワーク高度化関連技術、AI、XRやIoTなどの新サービス関連技術の研究開発を推進し、特許出願を促進してきました。
その結果、2022年度末時点で、国内約4,400件、海外約10,100件の特許を保有しています。
特許の出願状況
出願件数
国内外における競争力を高めるため、ドコモは継続して知的財産を強化しています。
2022年度は5Gの出願を継続するとともに、6GおよびO-RANについても精力的に出願を行ってきました。


知的財産に関する表彰実績
ASIA IP Elite 2022に選出

2022年5月、ドコモは国際的に著名な知財メディアであるIntellectual Asset Management(IAM社)が選考する「ASIA IP Elite 2022」に選出され、同年11月に表彰を受けました。これは、アジア・太平洋地域における知的財産創造の代表的な取組みを紹介するため、知的財産をビジネス戦略の中心に位置づけている企業・組織を選ぶものです。ドコモのR&D・知的財産組織が一体となって進めた必須特許に関するライセンス・権利取得の取組みがその評価の基礎となっています。

「Asia IP Elite 2022」の受賞風景

受賞盾
全国発明表彰※1での受賞

平成27年 特許庁長官賞受賞風景
(左:元取締役常務執行役員・CTO 中村 寛)
ドコモは高速・快適・あんしんなモバイル通信の実現のために研究開発に注力しており、その取組みの現れとして、モバイル第1世代から第4世代の通信方式において、社内エンジニアが全国発明表彰で数々の賞を受賞しています。
今後も引き続き、第5世代、第6世代にかかわる研究開発・特許出願を促進していきます。
<全国発明表彰の受賞実績>
世代 | 受賞年 | 発明の名称 | 審査結果 |
---|---|---|---|
第1世代 (アナログ) |
平成7年 | 自動車・携帯電話方式における複局順次送信技術※2 特許番号 1506414 |
発明賞 |
第2世代 (PDC) |
平成10年 | 移動無線通信方式 特許番号 2106363 |
恩賜発明賞 |
第3世代 (W-CDMA) |
平成22年 | W-CDMAにおけるセル探索時間短縮技術 特許番号 3214860 |
内閣総理大臣賞 |
第4世代 (LTE) |
平成27年 | LTEにおける高速セル探索技術 特許番号 4440831 |
特許庁長官賞 |
- 公益社団法人発明協会が主催する、国内最高の発明コンテスト
- NTTとの共有特許
出願分野-5G/6G/O-RAN
「5G」は、今後増大するトラフィックに応えるネットワークシステムの大容量化を、低コスト・低消費電力で実現することを目標としています。さらに、10Gbpsを超えるような超高速通信やさらなる低遅延化、IoT/IoEの普及などに伴う多数の端末との接続への対応といった幅広い性能を考慮した研究開発を進め特許出願を継続しています。
また、超高速・大容量、超低遅延、超多数同時接続など、5Gの特徴的機能のさらなる高度化をめざした「6G」 や、無線アクセスネットワークの拡張性をより高くオープンにする 「O-RAN」の特許出願を継続しています。
ドコモの5G必須特許の保有状況
ドコモは、5G、LTEなどの無線技術をはじめ、さまざまな関連技術の標準化活動に参加しており、標準規格にはドコモからの技術提案が多数採用されています。
2022年度の調査では、ドコモの5G必須特許※3の保有シェアは世界で第4位、世界の通信事業者の中では首位と分析されています。
- 必須特許:標準規格に準拠した製品を製造するうえで特許権者からライセンスを受けなければ特許権の侵害を回避することができない特許


出典:株式会社サイバー創研
サイバー創研、「5G標準と5Gビジネスを支える5G-SEPと実現特許の急増要因を分析」
出願分野-新サービス関連
AI、XR、IoTやビッグデータを活用したサービスソリューション関連分野の特許を出願しています。2022年度については、レコメンド関連、需要予測、XR基盤について特許出願数を増やすなど、知財活動を強化しています。
2021年度の調査では、ドコモを含めたNTTグループのAI関連発明の特許出願数は国内で首位と分析されています。


出典:特許庁
「AI関連発明の出願状況調査」の公表データより作成

商標の出願状況
出願件数
ドコモでは自社の商品ブランドやサービスブランドを保護するため、適切に商標出願および維持管理をしています。
2022年度末時点では国内約1,600件、海外約1,000件の商標を保有しています。

コーポレートブランドロゴの使用について
ドコモの許諾なしにドコモのコーポレートブランドロゴを使用することはできませんが、ドコモの商品・サービス等を紹介する際、又はドコモとの関係を示す際は、使用することができます。 使用条件は以下をご確認ください。コーポレートブランドロゴの使用について(PDF形式:606KB)

特許ライセンス
ドコモは保有する必須特許に関して、公平、合理的、かつ非差別的な条件でライセンスしています。
ドコモは今後も個別交渉および特許プールを通じ、ドコモが有する必須特許のライセンスを推進してまいります。
Samsung Electronics Co., Ltd.
ドコモは、Samsung Electronics Co., Ltd.と5Gを含むドコモの標準必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
Lenovo
ドコモは、Lenovoと、5Gを含む移動通信技術にかかわる標準必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
Xiaomi Inc.
ドコモは、Xiaomi Inc.との特許ライセンス契約を更新いたしました。この契約にはドコモの5G規格にかかる必須特許が含まれております。
ドコモは、Xiaomi Inc.と、移動通信技術に関する必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
ドコモは、vivoと、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advanced規格にかかる必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunications Co., Ltd.
ドコモは、OPPOと、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advanced規格にかかる必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
京セラ株式会社
ドコモは、京セラ株式会社と、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advanced規格にかかる必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
シャープ株式会社
ドコモは、シャープ株式会社と、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advanced規格にかかる必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
Microsoft Corporation
ドコモは、Microsoft Corporationと、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advancedを含む必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
HTC Corporation
ドコモは、HTC Corporationと、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advanced規格にかかる必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
Huawei Technologies Co., Ltd.
ドコモは、Huawei Technologies Co., Ltd.と、移動通信技術に関する必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
LG Electronics Inc.
ドコモは、LG Electronics Inc.と、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advanced規格に関する端末装置にかかる必須特許のライセンス契約を締結いたしました。
必須特許を含め、ドコモの保有する知的財産のライセンスを希望される場合は、以下までご連絡ください。
特許ライセンスについての問い合わせ先
〒100-6150 東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー41階
株式会社NTTドコモ
知的財産部 渉外担当
なお、以下の必須特許につきましては、特許プール※4を通じてライセンスを受けることも可能です。特許プールライセンスを希望される場合は、各ライセンス管理会社までご連絡ください。
- 特許プール:複数の特許権者が保有する必須特許を一括してライセンスする仕組み
ドコモが保有する必須特許のライセンスを受けられる特許プール
特許プール | ライセンス管理会社 |
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