ドコモは設立以来15年、日本の携帯電話市場とともに急速に成長。
設立当初は「話す」ケータイの「通信インフラ」、iモードサービスを開始した1999年には、「話す」だけのケータイから、メールやインターネットを楽しめる「ITインフラ」へ展開。更に2004年には、おサイフケータイサービスを開始し、皆さまの生活に役立つケータイ「生活インフラ」への発展を目指している。
現在5,000万を越えるお客様にご契約いただき、おかげさまでマーケットシェアは56%の業界No.1。事業規模は、2005年度実績で営業収益は約4兆7,700億円、営業利益は約8,300億円。
社長就任以来2年間、「お客様重視」とそれによる「競争力強化」の経営方針に取り組んできた。
—「おトクな料金」「安心のネットワーク(広がるFOMAエリア)」「魅力ある商品・サービス」「充実のアフターサービス」—
こうした取り組みがお客様に受け入れていただけたことにより、解約率の低下・純増シェアの回復などの効果として表れてきている。
今夏開始予定の高速データサービス(HSDPAサービス)、着うたフル対応やWMA形式対応ケータイの販売等により、ミュージックサービスも今まで以上に充実し、商品・サービス面でも他社に遜色ないレベルになっている。
今後の事業戦略としては「コアビジネスの更なる強化」「コスト削減への取り組み」「新たな収入源の創出」に取り組んでいく。
特に「新たな収入源の創出」として、ケータイクレジットサービス「DCMX」や「国際サービス」などによりドコモの持続的成長を図るとともに、今後も「お客様重視」の観点から更なる競争力の強化を図る。
昨年、配当金を従来の2倍の4,000円に引上げた。株主還元は重要な経営課題であり、今後とも充実に努めていきたい。
A1 ソフトバンクについては、3Gのエリア展開が遅れており、NW整備にもう少し時間がかかるだろうと考えている。ただし、ヤフーとの連携などの戦略については注視する必要があり、今後もソフトバンクの動きに柔軟に対応できるようにしていきたい。
A2 ワンセグ携帯は当初の想定よりも好調に売れている。ただ、端末コストが少し高くなるため、全機種に対応するのは厳しいが、対応機種は今後増やす予定。
ワンセグ放送をただ見るだけでは弊社にとって利益は上がらない。収入を増加させるため、現在、画面の下に流れるデータ放送とiモードを連動させるなどの施策を行っている。また、2008年にはワンセグ独自の放送ができるとも言われているので、その時期に向けてTV局などとビジネスモデルを考えていきたい。