ミライQuestions

#1 働き方って変わった? 副業、育休、リモートワーク。
働き方の選択肢はどんどん増えてきたけれど、
本当に働き方って変わったんだろうか。
みんなの本音を聞きながら、
これからの働き方について考えてみました。

その働き方って正しいの?
疑問を持つことが第一歩

最近、よく耳にする「働き方改革」。リモートワークや時差出勤、副業、女性活躍推進や産休・育休などなど。それってなんのために必要なんだっけ?ドコモが推進する「ダイバーシティ経営」と、これからの働き方とは?
NTTドコモ・ベンチャーズで新しい働き方をしている笹原さんに、さらなる問いを投げかけてみました!

会社は東京でも、香川や名古屋に住みながら仕事ができるって、いいですね!
NTTドコモ・ベンチャーズは、代表取締役社長の笹原さん自ら、新しい働き方を実践していると聞きました。

はい。私も住まいは大阪ですが、会社は東京が本社です。今は、大阪と東京を半々くらいで行き来しています。最近は、コロナ禍が落ち着いてきて、海外出張も復活してきました。

リモートワークが一般的になりましたが、“働き方改革”ってそれだけのことなんですか?

それだけではないですよ。ドコモグループでは、人材の能力を最大化するために「ダイバーシティ経営」を推進しています。
人種や国籍、性別(性自認・性的指向を含む)、時間的制約や多様な職業能力、価値観などを受け入れ、企業の強みに変えていくことをめざしており、働き方も多様化しているんです。

働き方がひとつじゃないって、未来の働き方のヒントになりそうです!詳しくお話を聞かせてください!笹原さんはいつから新しい働き方をしているんですか?

実は、結婚してから20年近く、東京と大阪を行き来する生活をしているんです。昔は2週に一度、週末に大阪へ帰って、月曜の朝に東京へ行くというスタイルでした。
今や仕事はどこにいてもできますから。リモートワークが普及して、自由度が増したなと思います。

どうして、東京と大阪を行き来する生活を選ばれたんですか?

結婚しても、東京での仕事を続けたかったからです。今しかできない仕事かもしれないと思ったら、仕事も結婚も諦めたくなかった。
いろいろ考えるなかで、結婚したら夫のいる大阪に行って一緒に住まなくてはいけないという考え方自体に疑問を抱き、「結婚=同居」ではないという結論に至りました。

仕事はどこでもできるという考え方が広まりつつある今と違って、20年前は特殊なことだったのでは?

でも、よく考えてみると、単身赴任の男性と同じことをしているだけなんです。
女性だから、ちょっと特別な見方をされているのかなと感じることはあります。当たり前と思われていることに何でだろう?って疑問を持つことで、捉え方は違ってくるんですよね。

時代は変わったと思いますか?

最近、「結婚と同居は別のこと」という私の記事が出たときに、ネガティブな意見もたくさんいただいたんです。気持ちよいものではなかったですが、自分とは違う価値観の方がいることを知り、改めて多様性を実感しました。

多様性を認めることは、働き方に影響がありますか?

いろんな生き方の人がいて、その人たちがお互いの価値観をリスペクトした上で参考にしながら、働き方やライフスタイルの選択肢が増えているのは、本当によいことだと思います。
その多様性を認めることは、ありのままの自分を認めることでもある。そこから新しい働き方が見えたりします。

具体的にはどういうことでしょうか?

自分らしくいることや居心地のよさを大切にすることで、自分自身のありたい姿と今後のキャリア、そして会社員生活のなかでの違和感などが見えてきます。
会社に合わせるのではなく、会社側を無理に変えようとするのでもなく、お互い、ありのままでいることがいいんじゃないかとも思えるんです。

そこから、どうしたら新しい働き方を実践できるでしょうか?

自分の行く先に新たなチャレンジがやって来そうだと思ったら、自分から先駆けて解決しにいくことがイノベーティブだと私は思っています。
私自身、2000年代にNTTドコモの関西支社で働いていたとき、育休・産休中のPCの貸し出しや学ぶことができる社内制度を提案しました。

どうして、その制度を立ち上げたんですか?

自分に子どもができて育休や産休を取ることになったらと考えると、最先端のIT事業にいる身としては、「情報に追いつくことが難しくなるかも」と思ったんです。
そこで、当時の社長宛に直接メールを送ったら意見が採用され、実際に子どもを産んだことのある方とともに制度を立ち上げました。

笹原さんにとって、新しい働き方ってどういうものだと思いますか?

無理をしないこと。副業も含め、多様性を受け入れるドコモの懐の深さも大きいかもしれません。居心地のよさは、ライフステージや自分自身の変化によっても変わります。
でも、どういう状況でも、捉え方次第で見方は変わる。変だなと思ったら考え方を変えてみる。思考のイノベーションが大事だと思います。

  • 笹原優子

    NTTドコモ・ベンチャーズ
    CEO

    1995年NTTドコモ入社。iモードサービスおよび対応機種の企画などにサービス立ち上げ時より携わる。
    2014年より新事業創出を目的とした「39works」プログラムを運営。社内起業家の支援を行う。
    2021年6月より現職。スタートアップ企業への出資や事業共創などを推進している。
    大阪大学招聘教員。プライベートでは副業、プロボノ活動など幅広く挑戦中。

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