ビジネスクリエーション部 甲斐田 祐さん

docomo EVERYDAY社員が語る、わたしの挑戦#03
先進のXR技術で、次世代のまちづくりを推進する

携帯だけではなく、さまざまな場面でみなさんと繋がっているドコモの仕事。そんな知られざるドコモの仕事をドコモグループ社員が自分自身の言葉でご紹介します。
今回は先端技術を用い、新たなインフラを創造するビジネスに携わる社員が語ります。

ビジネスクリエーション部
KAIDA YU
甲斐田 祐

  • 所属は取材時のものです。

「XR」をつかった、次世代のまちづくり

最近話題になっている「XR」というテクノロジーをご存知でしょうか?VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)を使って、三次元空間に新しい現実を生み出す先端技術の総称です。私は、このXRを活用して次世代のインフラを創り出すビジネスに挑んでいます。
たとえば、「XRシティTM SHINJUKU」というプロジェクトに携わりました。これは小田急電鉄さまとドコモが手を組み、新宿という実際の街を舞台に、XRを活用したさまざまなコンテンツを提供するものです。新宿を訪れる人に新しい街の楽しみ方を知ってもらい、街の回遊や店舗への送客を促すことが目的です。

回遊型XRアプリで、新たな体験価値を提供する

このプロジェクトでは、回遊型XRアプリの企画開発を担当しました。
通常の回遊型イベントではスタンプラリーのように紙とペンを用いるものが主流ですが、回遊型XRアプリではスマホのカメラを通じて空間に浮かび上がる3Dコンテンツを用います。XRの力を借りることで臨場感あふれる体験ができそうだと、今回の企画が採用されました。
開発に入ってからは、制作会社の方とアイデアを出し合い、これまでにないXRならではの体験を考えるのに力を入れました。またカメラをかざしてXRを楽しむアプリの特性上、「歩きスマホ」になってしまわないような仕組みの設計も重要でした。たとえば端末のセンサーを用いた「歩きスマホ防止アラート」機能もそのひとつです。
さらに完成までにこだわったのは、利用する人の声を徹底的に聞くことです。単にアンケートを配って集計するのではなく、1対1でじっくりと話を聞く「デプスインタビュー」という調査方法で約30人の方にヒアリングを重ねました。この調査方法をとったのは、以前ドコモショップで研修した時に、お客さまの声にサービス改善のヒントが隠れているということを身をもって知ったからです。たくさんの意見が反映されたことで、アプリをさらにブラッシュアップすることができ、アプリが完成してサービスを形にできたときは、大きな達成感がありました。

インタビューの様子

入社1年目のアイデアも周囲のバックアップで実現

ドコモは入社1年目でもアイデアを正面から受け止めてもらえる風土があります。
私の経験で言えば、ドコモショップの研修中、ある年配のお客さまから「機能の名称がわかりづらい」というご意見をいただき、「らくらくスマートフォン」に搭載された「地図アプリ」にある「ナビ」というボタンの名称を、「行きかたをしらべる」に変えたいと提案したことがありました。「地図アプリ」はすでに多くのお客さまにご利用いただいているアプリですから、小さな修正でも関連するパートナー企業や他部門を説得する必要がありました。当時私はまだ入社1年目。自分にできるだろうかと不安でしたが、上司や同じ部署のみんなのバックアップで実現に至りました。
自分のアイデアが世の中にインパクトを与えるという大きな責任にひるみそうにもなりましたが、ドコモは何かを発信すれば応援してもらえる会社なのだということを実感しました。

通信で実現する、未来のまちづくり

大学では都市経済学を専攻し、理想のまちづくりを学んできました。ゼミで未来の街の要素として自動運転を調べていたときに気づいたのが、安全に車を走らせるには通信のプラットフォームがとても重要だということです。新しいまちづくりには実は通信が大きな役割を担うということを知り、それが現在の仕事へと繋がりました。
入社後は「ドコモ地図ナビ」というサービスを担当し、位置情報をキーにしたコンテンツづくりを経て、現在は学生時代に思い描いた「未来のまちづくりをしたい」という挑戦がかない、とてもやりがいを感じています。

XRをいつか世の中のインフラへ

XRのようなまだあまり世に知られていない技術を活用したサービスの検討にあたっては、「将来的にXRをどのように普及させていくか」という未来の姿を見据えて進めることが必要です。
まだ一般的には「XRって何だろう?」という状態ですから、まずは一つひとつの取組みを発信し、XRとはなにか、どんなことができるかを知っていただくことが重要だと考えています。それを続けていくことで、ゆくゆくは「XRといえばドコモだよね」と思ってもらい、世の中に必要な存在となることが目標です。
そして将来的には、XRがエンターテインメントの分野にとどまらず、さまざまな社会課題解決のために使われるインフラのような存在にしていきたいと思っています。

最先端技術で未来の「あたりまえ」をつくる

現実とデジタルコンテンツがシームレスに融合した空間を、誰もが当然のものとして受け入れて暮らしている世界。私がいま取り組んでいるのは、まさにそんなSF映画で描かれるような世界の実現に向けた仕事です。
プレッシャーも多い仕事内容だからこそ、やりがいも大きく、常にワクワクしながら仕事に向き合っています。最先端の技術であるXRを活用したビジネスは日々、挑戦の連続です。これまでドコモが築いてきたさまざまな強みを活用してサービスを創出し、お客さまに新たな価値を届けることで、これからの「あたりまえ」をつくっていきたいと考えています。

オフの時間の過ごし方

オフの日の様子 川辺に座る甲斐田 さん

旅行が好きで、入社してから国内外を問わず、旅行に出かけていました。先日は有給休暇を利用して、1週間ほどトルコのイスタンブールやカッパドキアを巡りました。職場では休みを取る仲間をフォローしあう雰囲気があるため、旅行も行きやすいです。最近は同じ社宅の同期を誘って、奥多摩や鬼怒川にもツーリングに行っています。

このページのトップへ