docomo EVERYDAYベルーナドームの電波改善
-快適な通信への取組み-
みなさんはスタジアムでの野球観戦中、どれくらいスマホを使っていますか?リアルタイムでSNSに投稿したり、モバイルオーダーでビールを注文したり、選手の情報を調べたり…いまやスマホは野球観戦に欠かせない存在になっています。
しかし、これほど多くの人が集まるスタジアムで快適な通信を実現するには多くの課題があり、さまざまな工夫が必要です。
今回は、プロ野球埼玉西武ライオンズの本拠地であるベルーナドームで、ドコモの快適な通信に向けた取組みをご紹介します。
ベルーナドームで通信速度が低下!
ベルーナドームは収容人数3万人以上の大規模スタジアムで、埼玉西武ライオンズ公式戦開催時に多くのお客さまがご利用されると、通信速度が低下してしまい、SNSでも「インターネットにつながらない」などの厳しい声を数多くいただいていました。
対策として基地局の設備追加が考えられますが、ドームの構造上、設置スペースや荷重などの制限があり通常の方法では対策が難しい状況でした。
抜本的対策にチャレンジ!
この状況を打開するために、ドコモは基地局設備を抜本的に見直すプロジェクトをスタートさせました。
限られたスペースで効果的に対策するために、これまで主に集客イベント時の移動基地局車などに使用していた特殊なアンテナの導入を検討しました。このアンテナは通常の基地局で用いることは少ないのですが、狭い範囲を細かくカバーできる特徴があり今回の対策に適していることが分かりました。
ベルーナドームさまにもご協力いただき、アンテナをどのように配置すれば効果的か検討を重ねることで、4Gの増強はもちろんのこと、“瞬速5G*”をこれまでの何倍も密にエリアカバーすることに成功しました。
- 瞬速5Gは、5G専用の広帯域な3つの新周波数帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯/28GHz帯)を利用して高速・大容量な通信を実現しています。
対策が必要なのはドーム内だけではありません。駅からドームまで続く広場や入場ゲートでも多くのお客さまがご利用されます。
この対策には、既存の基地局の強化に加え、新しい基地局の建設にも取組みました。
その結果、屋外エリアでもこれまで以上に“瞬速5G”を広げることができました。
さらに、設備強化と合わせて基地局設定の最適化にも取組みました。電波の周波数ごとにユーザーが適切に分散されるようなバランス調整や、密に配置したアンテナ間でスムーズに切り替わるような調整など、試行錯誤しながらいくつもの調整を行いました。
“瞬速5G”で快適な通信が実現!
こうして、この春すべての対策が完了しました。完成後の電波調査では、“瞬速5G”で通信速度が大幅に向上し、野球開催時でも快適な通信ができることを確認できました。来場者アンケートの結果からも通信に対する満足度が向上していることが分かりました。
しかし、電波改善はまだ終わりではありません。ご利用状況は日々変化しますので、今後も継続的にデータを分析し、状況変化に合わせた適切なチューニングを続けていきます。
みなさんもぜひベルーナドームにお越しいただき、ドコモの”瞬速5G”で快適な野球観戦をお楽しみください。