
docomo EVERYDAY「これもIPなの?!」と驚かせたい。
「NTTドコモ・スタジオ&ライブ」の挑戦【後編】
ドコモがエンターテインメント(以下、エンタメ)に"本気"で取組む理由と、その重要な役割を担う「株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブ(以下、NTTドコモ・スタジオ&ライブ)」設立の背景にふれた【前編】。【後編】では、彼らがエンタメの最前線で具体的にどのようなことを仕掛けているのか、その取組みと未来像に迫ります。社会現象にもなったあのオーディション番組の裏側や、小林社長が抱く壮大な未来のビジョンをご紹介します。
熱狂から見えた、コンテンツの力
NTTドコモ・スタジオ&ライブは、ファンダムが求める「参加・交流・貢献」の機会を提供するため、アーティストやキャラクター、映像作品、イベントの企画といった、人の知的活動によって生み出されるIP開発に積極的に取組んでいます。コンテンツが生み出す力について、小林社長は、NTTドコモ・スタジオ&ライブの社長に就任する以前、ドコモのスマートライフカンパニー統括長時代にNTTドコモ・スタジオ&ライブと連携して手掛けたプロジェクトを例に挙げました。特に印象深いものとして語られたのが、サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」。これは、1万4000人の応募者のなかから国民投票によってデビューメンバー11名を選出する番組で、ドコモと吉本興業グループの協業による大型プロジェクトの第一弾でもありました。この番組はドコモの映像配信サービス「Lemino(レミノ)」で独占配信され、回を追うごとに視聴者数が増加。最終的には「Lemino」(総合)で年間TOP2の人気コンテンツとなるなど、まさに社会現象を巻き起こした番組です。
このブームは、小林社長の身近なところでも起きていました。「私も自宅で視聴していたのですが、あまりにも真剣な様子に、何を見てるの?と家族に言われるほどでした。そのうち番組が持つ真剣勝負の熱が家族の心も掴んだようで、最後には家族全員が投票に参加するほど夢中になりました」
当時、ドコモ社内でも反響は大きく、とある社員から「最近全く会話していなかったのに、娘と話をするよいきっかけになった」と伝えられたそう。このできごとにより、良質なコンテンツは、世代を超えたリアルなコミュニケーションを支える力になることを改めて感じたと、当時を振り返ります。そして何より手応えを感じたのは、ファンからの熱狂的な反応だったと、小林社長。
「ファンの方が"こんなに面白いものが世の中にあったんだ!"というような、はじめて抱いた感情や驚きや共感をSNSに投稿してくれるのを目の当たりにしました。自分が携わったIPへの賛同が実感できて、それが一番嬉しかったですね」
「映像と音楽」、連携から生まれる力
こうした社会現象を巻き起こすコンテンツをはじめ、NTTドコモ・スタジオ&ライブは多彩なプロジェクトを手掛けています。それを可能にしているのが、同社が持つユニークな事業構造と"武器"です。小林社長はその最大の武器を「映像事業と音楽事業を社内で連携させ、相乗効果を生み出せること」と語ります。
たとえば、韓国発の大人気オーディション番組の日本版「ミスタートロットジャパン」。ここでは、番組の映像制作だけでなく、オーディションで生まれたアーティストへの楽曲提供からマネジメントまでを一貫して手掛けています。また、人気ドラマ「絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男2024」では、映像制作に加え、主題歌アーティスト「GENIC」の起用から音源制作までをトータルプロデュースしました。
この映像と音楽の連携について、小林社長はその仕組みを次のように話します。「たとえば、オーディション番組でデビューが決まったグループが、音楽でデビューする時、楽曲の制作からマネジメント、イベント興行までを一貫して行うことができます。他社が介入する必要がなく、まさしく循環させることができるんです」そして、このIPの価値を循環させる仕組みを、さらに強力に支えているのがドコモと吉本興業グループが持つほかにはない大きな力です。ドコモには大きな顧客基盤があり、「Lemino」や「dアニメストア」のような配信メディアがあります。吉本興業グループには約6000人の芸人などのタレントが在籍し、高い映像制作能力や劇場があります。NTTドコモ・スタジオ&ライブは、両社の強力な力を活用できる関係にあるのです。映像と音楽の連動という事業構造と、ドコモと吉本興業グループによる協業形態。これらを掛け合わせることで、IPの価値を最大限に高め、他社にはないユニークなシステムを生み出しています。
5年後、10年後。想像も超える未来へ
小林社長が見据えているのは、単なるコンテンツ制作会社の枠を超えたあらゆるジャンルのIPクリエイター集団としての未来です。国内に留まらず、グローバルな業界のなかで「一目置かれるような存在になっていきたい」と力を込めます。さらに、その先には"究極の目標"とも言える壮大なビジョンがありました。それは、今の世の中にはない新しいIPを作り出したいということ。これは新しい特許を生み出すように、IPの概念そのものを拡張していく挑戦です。
「教育や生活、福祉など、さまざまなことがIPになるかもしれないと思っています。たとえば、スポーツとエンタメが融合した新しいファン体験、教育とIPが結びついた新しい学びの形、福祉とコンテンツが支え合う社会。エンタメの力で、あらゆる業界に新しい価値を生み出せるのではないかと考えています」
さらに、この挑戦への意気込みを次のように語ってくれました。
「あらゆる方向へチャレンジを続けたいと思っています。時代、空間、世代、さらに"不可能の壁"も乗り越えて面白いって思ってもらえるような、いい意味で期待を裏切る感動を提供し続けていきたいですね」
あなたの「好き」が、次の驚きと幸せに
エンタメへの熱い思いと、映像と音楽という独自の強み。それらを武器に、NTTドコモ・スタジオ&ライブは世の中を驚かせる、まだ誰も見たことのないIPの形を模索しています。一見、エンタメとは結び付かないと感じさせる分野でさえ、その力があれば新しい感動が生まれるかもしれない。そんな"何か面白いこと"が、NTTドコモ・スタジオ&ライブから次々と発信されていく未来は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
NTTドコモ・スタジオ&ライブの挑戦はまだはじまったばかりです。「あなたの"好き"という気持ちが、次の驚きや幸せを生み出す力になる」。小林社長のその言葉は、ファンのみなさまも未来を共創する仲間なのだという想いが込められています。NTTドコモ・スタジオ&ライブがつないでいく、未来の「驚き」と「幸せ」に、これからもご期待ください。
【前編】はこちら