
docomo EVERYDAY森で学ぶチームワーク。間伐体験を通じた特別な研修
「会社の研修」と聞くと、会議室でスライドを見ながら話を聞く光景を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、緑豊かな森のなかで行われる全く新しいスタイルの研修です。
東京都八王子市にある「ドコモ八王子上川の里の森」では、森を健康に保つために定期的に間伐(かんばつ)という作業を行っています。間伐とは、森の木が密集しすぎないよう、一部の木を切って森全体に光や風をとおりやすくする大切な作業のことです。
この間伐作業を実際に体験しながら、職場の仲間との絆を深める「チームビルディング研修」が注目を集めています。
子どもたちを支える企業の挑戦
今回、研修に参加いただいたのは、ワイド・リンク株式会社のスタッフのみなさん。発達障がいや身体障がいなど、さまざまな特性を持つ子どもたちの成長を支援している企業です。放課後等デイサービスや児童発達支援など、子どもたち一人ひとりに寄り添った支援を行われています。
八王子市、立川市、三鷹市の3つの拠点で働くスタッフのみなさんは、普段なかなか顔を合わせる機会がないそうで「もっとスタッフ同士の交流を深めたい」という想いから、この森での研修に参加いただくことになりました。
研修当日、「ドコモの森」の保全活動について少しご紹介しつつ、林業の専門家である株式会社スマート・フォレストのスタッフから安全な山歩きの方法や、なぜ間伐が必要なのかなどパネルを用いてわかりやすく解説いただきました。
力を合わせて一本の木を倒す感動
ひととおりの説明が終わると、いよいよ間伐作業の開始です。チーム全員でノコギリを使って、一本のスギの木を切り倒していきます。ノコギリでの伐採は想像以上に力が必要で、汗をかきながらの作業。でも一人では絶対にできない作業を、みんなで声をかけ合い、交代しながら進めていきます。
木が倒れる瞬間は、まさに感動的。全員でロープを使って安全面に最善の注意を払いながら倒れる方向をコントロールし、大きな木がゆっくりと地面に横たわる様子は、チーム一丸となって成し遂げた達成感で胸がいっぱいになり、自ずとみんなを称えあう会話も弾みます。
創造力が試されるベンチ作り
間伐体験の後は、切った木を使ってベンチ作りに挑戦します。各チームには事前にテーマが与えられ、限られた時間内でオリジナルのベンチを完成させなければなりません。
「どんなデザインにしよう?」「誰が丸太を切る?」「釘打ちは得意な人に任せよう」など、自然と役割分担が生まれ、それぞれの得意分野を活かしながら協力していきます。スマート・フォレスト社のファシリテーターの指導のもと、普段オフィスワークが中心のスタッフたちも、慣れない工具を使いながら真剣に取組んでいました。
森が教えてくれる新しい価値
研修の最後は、チーム内での振り返りタイム。森のなかという特別な環境で汗を流し、一緒に何かを作り上げた後だからこそ、普段はいえないような本音が自然と出てきます。
「今後、仕事で挑戦してみたいこと」「仕事で大切にしていること」など、日常の忙しさのなかでは話す機会が少ないお互いの想いを共有し合いました。
この研修の素晴らしいところは、単にチームワークを学ぶだけでなく、森の保全活動についても学べることです。私たちが普段何気なく享受している自然の恵みが、実は多くの人の手入れによって守られていることを、身をもって体験できます。
自然のなかで汗を流し、仲間と協力し、そして普段とは違う環境で本音を語り合う。そんな特別な体験が、きっと参加者にとって忘れられない思い出となり、職場でのよりよいチームワークにつながっていくことでしょう。
ドコモグループでは、今後もこのような取組みを通じて生物多様性の保全活動を推進し、地域との連携を深めながら、森の新たな価値創造に積極的に取組んでまいります。