中国・四国・九州発!地域連携プロジェクトで働き方改革

docomo EVERYDAY中国・四国・九州発!地域連携プロジェクトで働き方改革

ドコモグループ中国・四国・九州支社では、社員の主体性を引出す2つの人材育成施策を推進しています。今回は、この施策を進めるなかで偶然の出会いから生まれた地域連携プロジェクトの舞台裏と、そこに込められた想いについて、社員に話を聞きました。

久保さま

ドコモ九州支社
企画総務部 広報
久保 友美

菊地さま

ドコモ九州支社 スマートライフ部
(2024年度 日本航空株式会社に出向)
菊地 克宏

  • 所属は取材時のものです。

「グッチャレ」と「出稽古」──挑戦を育む2つのプログラム

──施策の概要をお聞かせください。

久保:中国・四国・九州支社では、社員の主体性を引出す2つの人材育成施策を推進しています。

一つは、社員が思い思いに事業のアイデアを出し、実行に移す「GlowUpChallenge(グロウアップチャレンジ)」、通称「グッチャレ」です。伝統技術を未来へつなぐ「波佐見焼振興プロジェクト」や、「d払い」決済回数に応じた沖縄県の自然保護団体への寄付など、社内外と連携して数々の企画を立ち上げてきました。

もう一つは、社員が地元企業へ出向し、企業間の連携を通じて地域の課題解決に取組む「中四九(なかよく)版・出稽古プログラム」です。この取組みは、ドコモの人材育成施策の一つである「出稽古プロジェクト」の地域特化版として展開しており、中国・四国・九州エリアの企業を対象に実施しています。ドコモに在籍したまま1年間出向し、その企業の一員として実務に取組むことで、リーダーシップや自ら考え行動する力、そして専門スキルの習得をめざします。これまでに、ブロック内のさまざまな企業で“出稽古”を経験し、そこで得られた学びは社内にも還元されています。

どちらにも共通しているのは、“新しいことにチャレンジする姿勢”です。決められた役割や仕事を受け身でこなすのではなく、主体的に動き、企業や社会に貢献できる人材の育成をめざしています。

そんなグッチャレと出稽古プログラムにチャレンジした社員がタッグを組んで、一つのプロジェクトが始まりました。それが私たちのチームが企画した「大分県玖珠町でのワーケーション体験」です。

  • 「中四九(なかよく)」とは、中国・四国・九州の頭文字をとった呼び名。

偶然が生んだプロジェクト──大分県玖珠町ワーケーション体験

──どのようにして企画が生まれたのでしょうか。

久保:ドコモではリモートワークを推奨しており、社員が働き方を自由に選択・設計できる環境を整えることで、「ワークインライフ(健康経営)」を推進する方針があります。
この方針を受けて、余暇を楽しみつつ働く「ワーケーション」の可能性に着目し、社内にその文化を浸透させるために、グッチャレで「ワーケーション文化を広げる会」を立ち上げました。
そこに、出稽古プログラムでJALに出向している菊地さんが加わり、2024年12月2日〜3日、当社とJALの社員が大分県玖珠町を訪問してワーケーションを体験する企画が生まれました。

▼「ワーケーション文化を広げる会」の立ち上げメンバー

左から、

  • ドコモCS 関信越本部 黒木 隆介
    (活動実施時は四国支社 企画総務部)
  • ドコモ九州支社 企画総務部 久保 友美
  • ドコモ九州支社 企画総務部 中山 陽子
  • ドコモ九州支社 営業部 舘 慈美
「ワーケーション文化を広げる会」の立ち上げメンバー

▼「大分県玖珠町でのワーケーション体験」のプロジェクトメンバー

館さま

ドコモ九州支社 営業部
舘 慈美

中山さま

ドコモ九州支社 企画総務部
中山 陽子

久保さま

ドコモ九州支社 企画総務部
久保 友美

丸投さま

NTTドコモビジネス九州支社
第一ソリューション&マーケティング営業部門
丸投 崇

新里さま

NTTドコモビジネス九州支社
第一ソリューション&マーケティング営業部門
新里 美怜

安武さま

NTTドコモビジネス九州支社
第一ソリューション&マーケティング営業部門
安武 綾菜

菊地さま

ドコモ九州支社 スマートライフ部
(2024年度は日本航空株式会社に出向)
菊地 克宏

菊地:当時の私は、非航空分野で収益を生み出すというJALの新規事業に協力し、首都圏への一極集中の人口を分散させ、地域経済を活性化させる課題にあたっていました。JALのマイレージを地方自治体に活用してもらい、より多くの人に都市部から人口が少ない地域へ来てもらうという取組みです。

別々に動いていた施策が一つにまとまったのは、ほんの偶然からでした。古くからの知人である久保さんがワーケーションの浸透に奮闘していると、ドコモにたまたま立ち寄ったときに聞いたのです。

新しい働き方と人口の分散──。それぞれが向き合う課題が実は同じ方向を向いていることに気づいた私たちは一つのチームになり、両者の強みを活かした地域貢献活動としてJALと連携協定を結ぶ玖珠町を舞台にした本プロジェクトを立ち上げました。

久保:現地では、地元企業が運営するコワーキングスペースなどで各自が通常業務をこなし、合間には、地域課題を掘り下げるため、企業や町長を交えたディスカッションを開催。地域の担い手不足にあえぐ玖珠町に人を呼び込むためにはどうしたらいいか、それぞれが知見を持ち寄り、話し合いました。

▼コワーキングスペースで業務する様子

PARADISO OITA(パラディッソおおいた)
PARADISO OITA(パラディッソおおいた)
キャンプ場に併設した施設。時期によってはドローンなどのアクティビティ体験も可能!
コワーキングスペース MO Re:Tune
コワーキングスペース MO Re:Tune
旧森中学校校舎を利用したコワーキングスペース。同校舎では、T&S IT FARMがIT人材育成学校を運営。

▼ディスカッションの様子

ディスカッションの様子
ディスカッションの様子

菊地:業務を終えたあとには、満点の星のもとでのバーベキューや天然の大浴場でひと汗流す時間もあり、参加者からは「普段の仕事のときよりも本音が出せた」との声も。出社して帰って寝るだけの毎日と打って変わった日常は参加者に刺激を与え、一方で地域の課題を直接現地の人から聞くことで、過疎化や高齢化などを身近に考えるきっかけにもなりました。

業務終了後に玖珠町のみなさんとバーベキューを開催
歓迎のライトアップも点灯!

働き方の可能性を広げていく

──玖珠町の事例は、働き方をフックにして、受け身になりがちな日本の働き方から一歩踏み出した施策ですね。

久保:地方での業務経験はとても限定的です。社外との接点が不足すると、既存事業の領域の枠を超えた発想というのが生まれにくくなる。ドコモが「インフラを担う大企業」である以上、社員が積極的に外に出て、地域社会との接点を持つことが大切だと考えます。ドコモには、それを可能にする働き方の制度が整っています。ドコモ社員がどんどん地方に出て地域社会との接点を持つことで、それが大企業のあたり前になる。地方にいながらでも働ける風習を作っていくことが、日本を元気にする。これからもそんな事例を作っていきたいです。

私たちのチャレンジにより、中国・四国・九州ブロックの社員が新しい分野への挑戦に目を向けるようになり、同時に自由に働く気風が培われつつあると感じています。

菊地:今回、グッチャレと出稽古プログラムという2つの施策があったことで、企業と企業、あるいは企業と自治体の枠を超えて主体的に人を結びつけていく新たな施策が生まれました。この例は、ドコモグループのブランドスローガンにもある「つなごう。」を体現する施策といってもいいかもしれません。

中国・四国・九州地方には、「集団を大切にする」印象があります。だからこそ、地域に根づいた祭りに参加するかのように、誰かが音頭をとれば一丸となって突き進むパワーがある。これからも「前向きなお調子者」として先頭を切り、みんなを盛り上げていければと思います。チャレンジを迷っている人がいたら、迷わず背中を押してあげたいですね。

久保:こういった社員のチャレンジは、全体から見ればまだまだ小さな営みです。ですが、小さなチャレンジが積み重なることで、いずれは会社や社会に大きな変化をもたらすかもしれません。働き方は一つじゃない──。そんな考えが地域を超えて連鎖していくよう、私たちのチームでは、今後も新たな企画を立て、なるべく多くの人に声をかけながら歩んでいきたいと思っています。

菊地:今年もグッチャレと出稽古プログラムは引き続き実施しています。社員の小さな一歩から、会社や世の中を変えていく大きなチャレンジが生まれることを楽しみにしています。

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