エチゼンダイモンジソウの生息する岩場までの険しい道のり

docomo EVERYDAY絶滅危惧種「エチゼンダイモンジソウ」を未来へ残すには?

ドコモグループでは、ICTや社員の力で、全国で生物多様性保全の取組みを進めており、お客さまや地域のみなさまと、保全活動や連携施策を実施しています。

ドコモ北陸グループは、福井県坂井市竹田地区にて、生物多様性保全活動協定先である一般社団法人「竹田文化共栄会」と地元福井県立坂井高校生徒と一緒に、福井・石川県境の竹田地区にしか自生しない山野草「エチゼンダイモンジソウ」の植栽活動を実施しました。

エチゼンダイモンジソウとは

「エチゼンダイモンジソウ」、みなさんはご存じでしょうか?
エチゼンダイモンジソウは福井・石川県境の竹田地区にしか自生しない山野草で、5~6月に花びらのうち2枚だけが長く伸び、漢字の「大」の字形の花を咲かせる植物です。
“ダイモンジソウ”と名のつく花は全国に生息していますが、「エチゼンダイモンジソウ」は福井と石川の県境にしか自生していない固有種であり、きれいなうすいピンク色の花を咲かすのが特徴です。

大の字形が特徴のエチゼンダイモンジソウ
(写真提供:こどもの森運営委員会)

このエチゼンダイモンジソウ、1980年代の山野草ブームによる乱獲や気候変動などの環境変化などが原因で減少し、いまでは環境省のレッドリスト「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されています。
ドコモ北陸グループは、一般社団法人「竹田文化共栄会」と地元福井県立坂井高校の生徒のみなさんの「エチゼンダイモンジソウ」保全活動に協力する一環として、今回は苗の植栽に参加しました。

竹田文化共栄会のみなさんは、「森・子ども・地域が育つ竹田の里づくり」をめざし2018年に発足した「こどもの森運営委員会」とも連携・協力しながら活動しています。地域の自然や文化を活かした木育を通じて、「ひとりでも多くのこどもの笑い声が響く里にしたい」という想いのもと、持続可能な地域づくりに取組んでいます。

こどもの森運営委員会について詳しくはこちら

地域のみなさんと力をあわせて

エチゼンダイモンジソウは、湿った岩の斜面でしか生息できない育苗が難しい植物で、自生するためには谷沿いの常にきれいな水が必要です。

福井県立坂井高校では、8年前から保護活動に取組んでおり、毎年「竹田文化共栄会」が採取したわずか1ミリ程度の種を、1年半以上かけて育苗し自生地に戻す活動を行っています。

ドコモ北陸グループでも、2024年3月より一般社団法人竹田文化共栄会と「福井県坂井市竹田地区における生物多様性保全活動実施に関する協定」を締結し、保全活動への協力をはじめました。

そこで今回、竹田文化共栄会のみなさんとのつながりで、坂井高校のみなさんと一緒に活動を行うことになりました。
エチゼンダイモンジソウ保全活動での企業と高校生のコラボははじめての試みであり、昼食会を通して、充実した交流を図ることができました。

昼食会を通して交流を深めました
大切に育苗された
エチゼンダイモンジソウ

絶滅を防ぐために-植栽と学びの場

活動当日は、育苗した100苗を足元の悪い小川の傍らへ、参加者全員が声を掛け合いながら慎重に植栽を行いました。

エチゼンダイモンジソウが育つ岩場まで、みんなで一列になって苗を大切に運び、植栽を進めていきます。

岩場の生息地までの険しい道のり

また「こどもの森運営委員会」によるチェーンソーを使用した林業の勉強会もあわせて実施。古い木の枝を切り落とす枝打ちを行い森の見通しをよくすることで、日差しと風通しもよくなり、木や森が育つことにつながることを学びました。

こどもの森運営委員会による枝打ち実演

ドコモ北陸グループは、これからも地域のみなさまとともに、生物多様性保全活動を推進してまいります。

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