お金の授業に参加した子供たちの集合写真

docomo EVERYDAY子どもが夢中になる金融の授業とは?
キャッシュレス社会を生き抜く力を育む

ドコモでは、加速するデジタル社会のなかでキャッシュレスがあたり前になる未来を見据え、子ども向けの金融教育に取組む施策を展開。クイズ番組やイベントをとおして「学ぶ・稼ぐ・ためる・使う」を一貫して体験できるコンテンツを提供しています。
今回は、この取組みを中心となり推進している社員に話を聞きました。

ライフスタイルイノベーション部
キッズサービス担当
村松 一弘

ライフスタイルイノベーション部
キッズサービス担当
戸田 陽子

※所属は取材時のものです。

進化する子ども向け金融教育

──施策の内容についてお聞かせください。

村松:「貯蓄から投資へ」の声が高まるいま、金融や投資に関する知識の普及が進んでいます。本施策はそうした潮流をふまえ、キャッシュレス社会に向けた子ども向けの金融教育として「お金の学び」についてのコンテンツを提供するというものです。

実施したことは大きく2つです。
(1)ドコモが子どもやその家族に学びや楽しさを提供するブランド「comotto(コモット)」のサイト*1で、子どもの年齢に合わせてインタラクティブに楽しめる金融教育クイズコンテンツの提供。
(2)国内証券業界におけるリーディングカンパニーである野村ホールディングス株式会社(以下、野村HD)と連携し、子ども向けの金融教育イベントを全国5か所で開催。

また、金融教育イベントに参加すると「お給料」としてdポイント200ポイントが配られ、参加者にはそれを使ってd払いでお菓子を買ってもらいます。「学ぶ、稼ぐ、ためる、使う」を一連で体験できるわけです。

  1. 「comotto(コモット)」は、家族とともに子どもの成長を育むブランドです。「子どもの未来を、もっと。」をコンセプトに、さまざまな業界のパートナーとドコモの協創によって、子どもとその家族に学びや楽しさを提供いたします。
    詳しくはcomotto | 子どもの未来を、もっと。 - NTTドコモでご確認ください。
村松さんのインタビュー風景

──どのような経緯で形になっていったのでしょうか。

戸田:金融経済教育を受けたと認識している日本人の割合は、欧米に比べて低いといわれてきました。弊社のアンケート調査でも、親から「私たちの世代でもわからないことを、子どもにどう教えたらいいかわからない」との声が寄せられ、さらに、子育て中のプロジェクトメンバーからも同様な意見がでていました。

日本ではかつて、お金の話はタブーとされており、銀行で貯金をしておけばいいという風潮でした。ところがいまは低金利が続き、金融庁も投資に関する知識の普及をすすめています。さらに電子通貨の台頭などでお金の形も変わりつつあります。ですから、子どもが現代社会で生き生きと過ごす力を育むことを目的としたコモットで、未来に向けて金融教育を取入れることは自然な流れでした。

戸田さんのインタビュー風景

五感を使ってたのしく学ぶ

──金融リテラシーを高めるための授業には、さまざまな課題があるといわれています。

村松:お金について子どもたちにどう教えるか。難しくなりがちな話をどうすれば、楽しんでもらえるか。その点は、さすが「お金のプロ」です。もともと野村HDでは、若い世代に向けて金融・経済を教える「Nomuraまなぼう教室」を以前から開いていることもあり、本施策のイベントはただの座学にとどまらず、ゲーム感覚で興味を持ってもらえる内容になっています。

戸田:comottoサイトのクイズコンテンツもそうですが、授業で大事なのは一方的に教えるのではなく双方向のやりとりで進めること。授業ではテーブルの上に消しゴムを置き、サイコロの出目で変わる円安・円高の相場を見ながらどれだけ「資材」を取りに行くか、あるいは株券を売り買いして「株主王」を競うなど、お子さまでも五感を使いながら没頭できる仕掛けがたくさんあります。

dポイントによるd払いの体験も「座学や授業」だけで終わらず、子どもの体験を重要ととらえた取組みです。スマートフォンを手に取り、決済サービスを使って、実際にモノを手にすることでキャッシュレス時代の便利さや注意事項を、身をもって知ることができる仕組みになっています。

キャッシュレス化が進むことで、紙幣が本来持っていたコミュニケーションツールとしての能力が失われるのを危惧する声もあります。イベントではその点もカバーし、物々交換からはじまる貨幣の歴史をはじめ「お金をもらうことは、ありがとうをもらうこと」など、感謝の形としてお金が存在している側面もきっちりと伝えています。

戸田さん・松村さんのインタビュー風景

──イベント参加者の反応は?

村松:親御さんからは「学校では学べない内容。ゲーム感覚で学べて楽しく勉強になりました」、子どもたちからは「ニュースでやっている株価の意味がわかってうれしかった」「今日の学びを自由研究にしたい」など、ポジティブな反応ばかり。

今回のイベントでは、野村HDの講座に、comottoがめざす“家族で育む子どもの成長”の視点を取り入れたので、工夫や調整が必要となり苦労もありました。しかしポジティブな声に加え、イベントで真剣に先生の話を聞き、率先して前にでて楽しもうとする子どもたちの姿を見ると、やはりやってみてよかったと思います。

お金の授業の様子①
お金の授業の様子②
お金の授業の様子③
お金の授業の様子④

野村HDとともに実施した子ども向けの金融教育イベントの様子

学びの圏外をつくらない

──今後の展望についてお聞かせください。

村松:私たちチームのミッションは、地域の教育格差をなくすことです。全国5都市での金融教育イベントは大変好評でしたが、地方ではこうした催しはまだまだ少ない。子どもたちがドコモショップに集まって、先生がオンラインで「授業」をするなど、今後は支社・支店でも学ぶ機会をつくっていければと考えています。

戸田:「学びの圏外をつくらない」──。これは常に私たちの頭にある言葉です。ドコモはネットワークの圏外をなくす取組みを続けてきました。同様にコモットでは、どんな環境にあろうと子どもたちに学びが得られる機会をつくっていきたいです。

この不確実性の高いデジタル社会を、子どもたちが自分の価値観を持って主体的に生きていくにはどうしたらいいか。避けてはとおれない金融教育を含め、これからの未来を担う世代をしっかりとサポートしていければと思います。

ライフスタイルイノベーション部
キッズサービス担当
左から、伊美 裕麻、黒須 さゆり、戸田 陽子、
田中 智美、古田 泰子、村松 一弘、岡部 慎也
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