「できたらいいな」ができる未来へ―ドコモの独自技術、触覚で広がる音楽の世界

docomo EVERYDAY「できたらいいな」ができる未来へ―ドコモの独自技術、触覚で広がる音楽の世界

ドコモグループでは、ドコモの技術を活用し、さまざまな学びの環境をつくることにチャレンジしています。

今回は、触れた感覚を共有できるドコモの技術「FEEL TECH」を活用した音楽体験会を、筑波大学附属視覚特別支援学校で開催しました。

ピアニストの指使いを、学生の手に。

手のひらサイズの丸い機器を手に持つだけで、プロのピアニストの指使いが伝わってくる―。ドコモの「FEEL TECH」で、「音楽を聴くだけでなく体験する」をコンセプトとした音楽体験会を、筑波大学附属視覚特別支援学校(東京都文京区)で開催。音楽科に所属する高校生5名に参加してもらいました。

音楽体験会に集まった学生たち
専用デバイスから指使いが伝わる

本体験会では、ジャズピアニスト・森田真奈美さんがピアノを弾く打感を事前にデータ化し、音楽科の高校生5人が半球形の専用デバイスを通じてその感覚を体験しました。

体験した触覚データは、森田さんの10本の指にそれぞれセンサーを取り付け、細かな打感を体験できるもの。報道番組のオープニングテーマに起用されたオリジナル曲「I am」や往年の名曲「マイ・フェイバリット・シングス」を演奏する森田さんの指がモニターに映し出され、音楽に合わせてデバイスが震えると、音と振動に寄り添い、指で鍵盤をたたくしぐさをみせる学生の姿もありました。

触覚を共有できる新しい技術開発

「FEEL TECH」は、触れた感覚などの五感や心の動きのような感情を相手に合わせて共有できる新しい技術で、ドコモはこの先端領域に挑むべく、研究者たちとの共同開発を推進しています。映像や音声に加えて、触覚も相手に伝えることができる、そんな未来が近づいています。

同技術の開発関係者からは「FEEL TECH」はこれまで伝えたくても伝えられなかった感覚や感動などを形にするもの。記憶や体験をつないで互いをわかり合える世界を実現したいと思い、開発した」と開発にかける想いを学生たちへ伝えました。

「FEEL TECH」開発について詳しくはこちら

ピアノの触覚共有の様子

ピアノを学ぶ学生たちの反応は

今回の体験会に参加した5人の学生は、学校でクラシックピアノを専攻。普段からピアノに親しんでいる経験をふまえての感想をたくさんいただきました。
―「左右でまるで振動が違う。弱視でもいまどんな指で弾いているのか、イメージがしやすかった。」「普通は知らない曲をはじめて聴いても、どれくらい難しいかわからない。でもこれなら直接動きが伝わるので、いつもよりわかりやすい。」「緊張感や、激しい箇所を終えたときの開放感が直接伝わってきた。」

体験会の様子

また、この新技術への期待を込めて、さらなる提案の声も。
「指の感覚だけでなく、心拍や腕の動きまで共有できる仕組みがあるとうれしい。普段ピアノを弾いていて、特に腕の動きは感情の軸に影響されるように感じる。」
先生からも「視覚支援学校なので、ほかの人を見てまねることが難しい。楽器をどのように扱うのか感覚でわかるデバイスができるとおもしろいかも。」といったコメントも。学生たちの実感のこもった豊かな発想に、参加したドコモ社員も刺激を受けました。

『できたらいいな』ができる未来へ

本体験会を主催したドコモ サステナビリティ推進室からは「感覚をわかち合いたいという気持ちは、誰もが持っている。FEEL TECHでは触覚だけでなく、味覚や動作なども共有するべく、開発チームが健闘している。「『できたらいいな』ができる未来がきっと来る」と意気込みが語られました。

また、イベント前半には、森田さんが実際にピアノを奏でる一幕も。ときに軽やかに、ときに激しく鍵盤をたたく迫力あるプロの演奏に、イベント参加者から拍手が起きました。

ドコモグループはこれからも、さまざまな学びの可能性を広げることにチャレンジしていきます。

ドコモの技術で『できたらいいな』ができる未来へ
森田さんのピアノをみんなで堪能
  • 「FEEL TECH」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
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