
docomo EVERYDAYおかえり!サケのふるさと岩手・中津川で学ぶ、水の大切さ
ドコモグループでは、ICTや社員の力で、全国で生物多様性保全の取組みを進めており、お客さまや地域のみなさまと、保全活動や連携施策を実施しています。
岩手県盛岡市中心部を流れる北上川の支流である中津川は今もサケが産卵のために海からかえってくる場所。ドコモCS東北岩手支店では、そんな地域の大切な生態系を守るためにできることを考えました。
太平洋から200km!サケのふるさと
中津川は秋になると産卵のためにサケが遡上します。太平洋から宮城県石巻市の河口に入ったサケが泳いでくる距離はなんと約200km。傷だらけになりながら、自分たちの生まれ育ったこの川に戻り、次のいのちへとつなぎます。この時期には、盛岡市ではたくさんの人たちが橋の上から中津川をのぞき込む光景が見られ、地域の方々に愛される風物詩となっています。
また、中津川にかかる上の橋(かみのはし)には400年以上前に造られた青銅製の擬宝珠(ぎぼし)が現存しており、国の重要美術品に指定されています。400年もの間、この橋でたくさんの人々がサケの戻りを待っていたという歴史とロマンを思うと、この生態系を守り続けなければならないとより一層感じられます。

いのちをつなぐ川の水質
生物多様性を守るためには、生物を守るだけでなく、生物が生息する環境を守ることも大切であり、水資源の保全も重要なテーマのひとつです。
中津川を守るために、国土交通省・岩手河川国道事務所が開く河川環境調査にドコモCS東北岩手支店の社員と家族で参加しました。
まずは川の水質を調べます。水の透明度やにおい、水中の汚れ度合い(COD)やpHなど、様々な角度から「水のきれいさ、生き物の住みやすさ」を調べました。泥による濁りがあったものの生活排水などによる汚染はないことがわかりました。
あらかじめ試薬の入ったチューブに川の水を吸い上げると色が変わる様子に、子どもたちも見入っていました。


汚れ度合いが分かります
ゆたかな水生生物
水質だけでなく、水生生物についても学習機会を設けています。
どんな生き物がいるか、川に入って採集し、種類や数を記録用紙に書き留めて調べます。はじめは靴が濡れないように・・・と思っていた大人も子どもも、だんだん夢中になり、大きな石をひっくり返してたくさんの生き物を捕まえました。
サケと同じようにきれいな水を好む水生生物として、ヘビトンボ、コオニヤンマ、ヒラタドロムシが多く生息していることがわかり、水質調査の結果だけでなく、実際の生き物からも、中津川の水がきれいであることがわかりました。


図と見比べて観察しました
盛岡の自然ゆたかな景観を守るために
今回の水生生物調査では、身近な川の水質を守ることが、川のその先にある海の生態系の保護にもつながっていることを実感できました。一方で、近年頻発する豪雨や台風などによって上流部から土砂や流木が流れ込んで、たった1日で川の様子が一変してしまうことも学びました。
そうした生態系のつながりを一層実感できたため、中津川をはじめとした身近な場所の清掃活動や環境整備など、一つひとつの取組みを重ねていく大切さを考えるきっかけとなりました。
ドコモグループはこれからも、各地域ならではの取組みで、生物多様性保全に貢献してまいります。