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心がつながる体験をあんしんの通信で支えるために
ドコモが取組むイベント対策

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音楽フェス、花火大会、コミックマーケット(以下、コミケ)など、多くの人が集まるイベントでは、写真や動画のSNS投稿や友人との待ち合わせのためにも、快適な通信環境が欠かせません。数万人規模の来場者が集まり膨大な通信需要が発生するような環境でも、「通信がつながる」その当たり前をどんな状況でも守り抜くために、ドコモは対策を強化しています。通信改善取組み宣言として「2026年3月末までに250件以上のイベント対策実施」を掲げ、その達成に向けて取組んでいます。この記事では、ドコモの通信がご利用になれるイベント会場で、どのように通信の安定を確保しているのか、具体的な事例を交えてご紹介します。

どんな使い方がある?通信の利用傾向を捉えることが対策の第一歩

大規模イベントで通信を安定させるためには、まず「現場でどのような使われ方をしているのか」を正確に把握することが重要です。来場者がどのようなタイミングで、どのような目的で通信を行っているのかを知ることが、対策の出発点となります。

イベント時の通信の利用傾向は、主に次のように分類できます。

  1. 通信の利用用途
    写真や動画の投稿、ライブ配信などアップロードを伴う通信が増える一方で、動画コンテンツの視聴や情報検索といったダウンロード通信も行われ、ネットワーク全体への負荷が高まります。
  2. 時間帯
    イベント開始前の待ち時間や盛り上がりがピークを迎える時間帯では、通信の使われ方が大きく変化します。場所だけでなく、時間帯ごとの通信量の変動も正確に把握する必要があります。
  3. イベントの種類
    イベントの性質によって通信の傾向はさらに異なります。たとえば、コミケのコスプレエリアでは、撮影データのクラウド保存やライブ配信が集中し、アップロード通信が特に増大するケースが見られます。

ドコモはこうした多様な変化を正確に捉え、イベントごとに最適化した対策を行っています。

通信の混雑を解消するために、複数の対策を組み合わせる

イベント会場で快適な通信環境を実現するには、「基地局設備の増設」だけではなく、来場者の行動や通信の使われ方を予測し、その場に最適な戦略を組み立てていく必要があります。

既存基地局を活用した対策
  1. まずは既存基地局の活用からはじめる
    初期段階で行うのが、既存の基地局を活用した対策です。
    アンテナの「角度調整」「指向調整」によるカバーエリアの最適化や、「周波数間の均等分散」など、設定値を調整することによって、現状の設備で最大限の効果を引き出します。
  2. 通信容量が不足する場合は「臨時基地局」で増強
    それでも通信容量が足りない場合は、移動基地局車や屋内に設置できる可搬型基地局を投入し、一時的な通信能力の強化を図ります。
    なかでも配備計画は最も難易度の高い検討事項のひとつです。夏場は全国でイベントが同時開催されるため、どの会場にどれだけの車両を投入するかという判断は、まさにパズルのような作業となります。複数台の事前準備や天候リスクへの備え、予備機の配置など、あらゆるシナリオを想定した計画が求められます。
  3. 設置場所の調整は“現場力”が問われる工程
    現地での移動基地局車の設置場所を調整する作業も、大きな労力が必要です。主催者との交渉はもちろん、他の通信事業者との間で電波干渉を避けるための事前調整も欠かせません。
    ときには主催者から「この場所には置かないでほしい」という要望を受けることもあり、そのたびに通信品質確保の目的を丁寧に説明し、理解を得ながら最適な設置場所を探っていきます。ドコモの使命は「どこでも快適な通信を提供すること」であり、その実現には細やかな調整力が不可欠です。
  4. 長期的な視点で「恒久的な改善」も進める
    大規模イベントの場合、開催の半年以上前からシミュレーションを繰り返し、あらゆるケースに備えます。毎年開催されるイベントでは、恒久的な基地局設備を追加し、イベント時だけでなく日常的な通信環境の向上にもつなげています。

こうした取組みは、エリア改善、建設、保守といった複数の専門チームが連携して進めているものです。技術力と調整力の両輪がかみ合うことで、はじめて「どこでも快適につながる」通信環境を実現できます。

イベントのネットワーク対策事例:コミックマーケット

世界最大規模の同人誌即売会であるコミケでは、かつて通信環境に対して来場者から厳しい意見が寄せられたこともありました。
2023年夏の時点では5Gの整備が十分に進んでおらず、5G対応スマートフォンの通信も4Gへ集中してしまったことで、4G回線の容量不足を招いていました。この課題に対し、コミケをドコモのイベント対策を象徴する重要な機会と位置づけ、抜本的な改善に乗り出しました。

多くの人が一度に集まるコミケでの対策を強化。

コミケでの対策として、まずは臨時基地局も含めた会場全体の5G化を実施。特に人が密集する待機列には、一度に多くのスマートフォンと通信できるマルチユーザMassive MIMOや、5G専用装置で通信を高速化するSA(Standalone)方式といった最新技術を導入しました。さらに、3Gで使っていた周波数帯の一部を4Gに転用するなど、複数の対策を実施しました。
その結果、2024年冬のコミケでは、来場者数が前回より約4万人増加したにもかかわらず、快適な通信環境を維持。SNS上では「夏よりドコモ回線が使えている」「会場東側の待機列でドコモ回線が好調」といった声が見られ、ネガティブな投稿が約80%減少し、通信のスループット(実測値)も約1.5倍に向上しました。

5Gの快適さとあんしんを、もっと多くのお客さまに届けたい

イベントでの快適な通信は、リアルタイムでの感動の共有を可能にし、イベント体験そのものを豊かにしてくれます。今後もドコモは、あらゆる場所で快適な通信サービスを提供する使命のもと、その時々で最適な対策を持続的に実施していきます。
ドコモは、こうした技術開発とネットワークの高度化を通じて、今後も大規模イベントをはじめとするあらゆるシーンで、お客さま一人ひとりが快適に「つながる」体験ができる環境づくりに取組んでいきます。

<ドコモの通信を、さらに快適にするために>

  1. 「5G設定オン」5G対応スマートフォンをお持ちの方は、「5G設定をオン」にしていただくことで、より快適な通信が可能になります。
    「5G設定」をオンにする方法については、こちら別ウインドウが開きますをご参照ください。
  2. 「5G SAの申し込み」
    「5G SA(Standalone)」は5Gの性能を最大限に引き出すネットワーク方式であり、スマートフォンが対応していれば、どなたでもご利用になれます。
    詳しくは、こちらをご参照ください。
イベント会場における5Gの設定の促進で、より快適な通信環境をめざす。
  • 株式会社NTTドコモ
    エリアマネジメント部エリア品質企画

    工藤 啓史郎

  • 株式会社NTTドコモ
    エリアマネジメント部エリア品質企画

    藤代 渉

  • 株式会社NTTドコモ
    エリアマネジメント部エリア品質企画

    米村 一真

  • 株式会社NTTドコモ 首都圏支社
    ネットワーク部 移動無線計画

    新沢 礼人

  • 株式会社ドコモCS
    エリア品質部 首都圏エリア

    吉川 優介

  • 株式会社ドコモCS
    エリア品質部 首都圏エリア

    滝本 悠稀

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