日々の取組み

5Gで“つながる”東京メトロ
全線で進む、駅の5Gエリア化

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東京地下鉄株式会社(以下東京メトロ)は、1日平均684万人(2024年度)が利用する都心の大動脈です。
駅構内で列車を待つ時間に動画視聴やSNS利用が日常となるなか、地下でも地上と変わらない通信環境が求められています。
ドコモでは現在、東京メトロ全9路線の地下鉄駅を対象に、3.5GHz帯を活用した5Gエリアの拡大を進めています。本記事では、地下鉄という特殊な環境のなかで通信品質の向上にどう取組んでいるのか、その内容をご紹介します。

地上の電波が届かない、地下鉄ならではの難しさ

人が密集する駅構内で、動画視聴やSNSの利用など多様なニーズに応えるためには、高速・大容量の通信を可能にする5Gエリアの拡大が必要です。しかしそこには、地上にはない数々の制約が伴います。
まず、地下には地上の基地局からの電波が届きません。そのため、駅やトンネルのなかに専用の通信設備を構築しなければなりません。さらに、地下鉄は四方をコンクリートで囲まれており、電波が遠くまで届きにくいのも、地下ならではの特性です。
また、地下空間はスペースが狭いため、設備を設置する場所の確保から、電力や光回線を引き込む経路の選定まで、緻密な計画が必要になります。さらに、工事が行えるのは終電後から始発までの短い時間帯に限られるため、作業日数が長期化する傾向にあります。こうした制約のなかでも、ドコモは移動通信基盤整備協会(以下JMCIA)や東京メトロと連携しながら整備を進めています。

3.5GHz帯の活用で、5Gエリアの拡大を加速

東京メトロの地下鉄駅において、ドコモは3.5GHz帯を活用しながら、5Gエリアの拡大を積極的に進めています。同駅には、もともと4G(LTE)用に3.5GHz帯の通信設備が備わっていました。この既存設備を5Gへ切り替えることで、いちから新しい設備を構築するよりも短期間でエリアを広げられます。お客さまに5Gサービスをいち早くお届けするために、この方針で整備を進めてきました。
ドコモでは、定期的に通信品質を実地で調査し、改善が必要なエリアを特定したうえで計画を立て、JMCIAや東京メトロと連携しながら工事を行い、完了後にあらためて品質を確認する、というサイクルを繰り返しながら、通信品質の維持・向上を図っています。

地下鉄駅の60%以上を5G化、そして全駅へ広げていく

ドコモは2026年4月末までに、東京メトロの地下鉄駅の60%以上で5Gサービスを提供することをめざしていきます。全9路線で整備を並行して進め、条件が整った駅から順次サービスを開始しており、対策完了駅において通信品質の改善を実感いただけるよう取組んでいます。
今後の大きな課題は「トンネル区間」の5G化です。駅構内で培った知見を活かしつつ、JMCIAや東京メトロとも連携しながら、地下鉄のあらゆる場所で「つながってあたりまえ」といえる環境をめざし、地道な整備を続けていきます。

  • 2026年4月22日現在
  • 株式会社NTTドコモ 首都圏支社
    ネットワーク部 移動無線計画担当

    金崎 拓朗

  • 株式会社NTTドコモ 首都圏支社
    ネットワーク部 移動無線計画担当

    山口 伸

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