生まれ変わった福岡空港と進化する福岡市地下鉄
街の変化に先回りする、2つの通信品質向上対策
九州と世界をつなぐ空の玄関口、福岡空港。2025年12月に国際線ターミナルビルの増改築工事が完了し、その施設やサービスは大きな進化を遂げました。また福岡市内では、地下鉄七隈線の博多駅延伸により、人々の流れが大きく変わっています。空港の待ち時間や、電車の移動時間は、検索や動画視聴など、スマートフォンの利用頻度が高まる時間です。こうした環境の変化に伴い、通信の需要は今後さらに拡大していくことが見込まれていました。
ドコモは、そうした変化に先回りして通信をより快適にするため、設備容量増強の目標を通信改善の取組み宣言※として掲げ、空港内および地下鉄沿線における大規模な通信対策を実施しました。
- 「2025年度 ドコモの通信改善 取組み宣言」については、こちらをご確認ください
福岡空港のリニューアルに合わせて通信品質も進化
福岡空港国際線ターミナルビルのリニューアルにより、搭乗待合室の座席数は倍以上に増え、旅行者がより滞在しやすい空間へと生まれ変わりました。多くの人が集まることで、動画視聴やSNSへの画像投稿、キャッシュレス決済に伴うネットワーク負荷が増大したほか、建物の構造変化によって電波の届きにくい場所が生まれる懸念がありました。
ドコモは、こうした変化による通信品質の低下を未然に防ぐため、人の流れにあわせた通信品質の改善計画を立案しました。特に混雑が予想される搭乗口付近を中心に、通信設備の容量を約2.6倍に増強。さらに細かく電波の調整を行い、多くの旅行者が行き交うピーク時であっても、ストレスなく快適に利用できる通信環境を実現しました。
空港スタッフにも、快適な通信環境を
空港の通信環境改善において、ドコモは、旅行者だけでなく、空港で働くスタッフの方々の快適さも重視し、空港内の各エリアのアンテナ設置を計画しました。しかし、空港内には税関や各航空会社のオフィス、休憩室などが混在しており、エリアごとに管理者が異なるため、アンテナ設置の許可を得るための調整が必要でした。特にセキュリティが厳しい制限区域では、工事の制約も多くなります。
そこでドコモは、施設レイアウト図面を詳細に分析し、「どこで、どのような通信が必要か」を徹底的にシミュレーションしました。「休憩室では動画視聴のための通信容量を考慮する」「執務エリアでは業務連絡のために安定性を最優先する」といった、エリアに合わせた設計プランにすることで、各管理者との粘り強い交渉を一つひとつクリアしました。その結果、関係者が多岐にわたるバックヤードにおいても、働く人のニーズに寄り添った快適な通信環境を整備することができました。
福岡市地下鉄七隈線の変化に合わせた迅速な通信品質改善
福岡市内に目を向けると、2023年に地下鉄七隈線の博多駅延伸によって空港線への乗り換えが便利になり、沿線の利用者数は想定を上回るペースで増加。人の移動の流れが大きく変化したことにより、通信がつながりにくくなる懸念がありました。
これに対しドコモは、七隈線のトンネル内に整備されている共同設備を活用し対策を行いました。地下鉄などのトンネル内では、携帯電話各社が共同で設備を整備するケースが多く、設置・運用コストを抑えながら、省スペース・省電力といったメリットも得られます。今回は「急増する需要に少しでも早く応えたい」という思いから、共同設備に対して新たな周波数帯の無線機を増設するかたちを選択。設備増設により通信容量を迅速に増強し、混雑時でも快適な通信を提供できるようになりました。
工事は列車の運行や構内の安全に配慮し、作業可能な時間帯に行う必要があるため、調整を重ねながら段階的に増設を進めました。
街の変化に先手を打ち、福岡の通信体験を支える
福岡は、インバウンド需要の増加や都市再開発により、多くの人が行き交う街として成長を続けています。福岡空港も国内線側に複合施設建設の予定があり、福岡市地下鉄にはさらなる延伸の構想があります。
空港に降り立ち、地下鉄で移動し、街を楽しむ。この一連の流れにおいて、快適な通信環境は、人々の満足度を支える基盤となります。
これからもドコモは、福岡空港や地下鉄沿線の変化を先回りしてキャッチし、常に一歩先を見据えた対策で、福岡の街の快適な通信環境を守り続けていきます。