ドコモがGLION ARENA KOBEで
実現する「つながる」感動体験

2025年春、神戸のウォーターフロントに誕生した多目的アリーナ「GLION ARENA KOBE(ジーライオン アリーナ 神戸)」。「この世界の心拍数を、上げていく。」をコンセプトに、アリーナを基点とした新たな神戸の魅力づくり(まちづくり)に取組む民設民営のプロジェクト「神戸アリーナプロジェクト」に、ドコモは3社による企業コンソーシアムの一員として、プロジェクトの始動段階から参画しています。
先進的な通信技術でアリーナ全体をつなぐ挑戦を続けるドコモ。そのめざすところは、単につながるだけでなく、訪れるすべての人に一歩先を行く感動体験をお届けすることです。
この記事では、アリーナとその周辺環境におけるネットワーク構築について詳しくご紹介します。
感動体験の舞台となる次世代アリーナ
GLION ARENA KOBEは、スポーツイベントから音楽ライブ、MICE(国際会議・展示会など)まで、多様なイベントの拠点となる、最大1万人を収容可能な多目的アリーナです。B.LEAGUE所属のプロバスケットボールクラブ「神戸ストークス」のホームアリーナでもあります。
観客席は視認性の高い馬蹄型(コの字型)に配置され、どの方向からでも見やすい常設の大型LED壁面ビジョンや、360度センターハングビジョン、さらに場内を帯状に取り囲む全長183メートルのLEDスクリーンが連動し、迫力ある映像演出で観客の一体感を高めます。このアリーナを中核とする新港第2突堤全体が、神戸の新たなランドマークエリア「TOTTEI」として運営されています。アリーナに併設するレストラン・カフェ10店舗とグッズストア1店舗は日常的に営業しています。また、施設内には、ブリュワリーやBBQレストランを併設し、神戸の海と六甲山の眺望を望める「緑の丘」を備えたパークエリア「TOTTEI PARK」や、潮風を感じられる海沿いの遊歩道「TOTTEI WEST CORRIDOR」が整備されています。アリーナの南側には誰もが立ち寄れる開放的な広場「TOTTEI PARK」が整備され、これらの施設を利用するために神戸市民や観光客が毎日TOTTEIに集い、神戸の新たなにぎわいを生み出しています。

通信のピークを見据えた設計で実現する、アリーナの「快適」と「感動」
ドコモは、GLION ARENA KOBEのネットワーク構築において、ただ「つながる」だけではなく、ライブやスポーツイベントで1万人規模の来場者が感動を共有できる快適な通信環境づくりをめざし、SNS投稿や動画視聴が集中する場面にも対応できる設計を重視しました。
アリーナ内の通信環境づくりでは、電波の干渉を最小限に抑えるとともに、来場者が安定して高速通信を楽しめるような設備容量を確保。客席はもちろん、VIPエリアやコンコースに至るまで、「どこにいても快適にスマホが使える環境をつくりたい」という思いで、きめ細やかに電波を張り巡らせました。

通信方式はLTEと5Gの双方に対応し、いつでも安定して利用できる環境を整えています。さらに、アリーナ特有の課題である限られた設備スペースには、通信事業者が設備を共同利用するインフラシェアリングを導入。お客さまに快適な通信体験を届けることを最優先に、他の事業者とも連携しながら、アリーナ全体を最適な環境に整えました。
また、快適さはアリーナ内にとどまりません。駅からのアクセスルートや南側の広場「TOTTEI PARK」といった周辺エリアでも同じように通信を強化。既存の基地局を拡張し、5G(Sub6)エリアを広げることで、イベント参加者だけでなく地域を訪れる方々もスムーズに通信できるよう配慮しました。海に面した立地による電波の伝わり方まで細かく検証し、一人ひとりに快適な通信体験を届けられるように磨き上げています。
通信がつなぐ、アリーナ体験と街の活性化
ドコモは、GLION ARENA KOBEを基点とした地域活性化を、神戸のスマートシティ構想と連動させて考えています。神戸のスマートシティ構想は、最新のデジタル技術を活用して、移動や防災、観光など、日常生活をより快適であんしんなものにしようという取組みです。アリーナでの通信・決済データと、神戸市内のdポイント・d払い加盟店での利用データを組み合わせることで、「街で貯めたポイントをアリーナで使う」「アリーナでの体験を街中でも拡張する」といった楽しみ方が可能になり、暮らしとイベントがつながった新しい便利さを実感できます。
また、将来的に、エリア公式アプリとdアカウントの連携を行うことで、アリーナでの体験がより便利になるだけでなく、街中の情報も組み合わせることができ、神戸の新たな魅力を発見し、アリーナと街を楽しく巡るきっかけが広がる可能性につながると考えています。

ドコモの挑戦を、未来へつなげる
ドコモは、GLION ARENA KOBEでのネットワーク構築を通じて、通信エリア設計に関する新たな知見を日々蓄積しています。施設建設の計画段階から参画したことで、各部屋の配置や人の流れといった、通常では得られない詳細な設計情報を踏まえた高精度なネットワーク構築を実現しました。こうして得られた経験は、今後ますます多機能化が進む大型アリーナや、地域全体の通信環境づくりに活かされていきます。
スポーツの興奮、音楽の感動、人と人とのつながりなど、あらゆる体験を通信技術で支える未来をめざして。ドコモとGLION ARENA KOBEは、神戸の街とともに成長を続ける次世代のエンターテインメント拠点として、新たな感動体験を創造していきます。
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株式会社ドコモCS関西
NW建設推進部 置局企画担当山中 祐
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株式会社ドコモCS関西
NW建設推進部 置局設計(関西)担当塚田 健人
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株式会社ドコモCS関西
NW建設推進部 置局設計(関西)担当荻原 拓人