報道発表資料

未来のタクシー乗車需要を予測する「AIタクシー」の提供終了について
＜2021年11月16日＞

株式会社NTTドコモ（以下、ドコモ）は、人工知能を活用したドコモのリアルタイム移動需要予測技術※1で未来のタクシー乗車需要を予測するタクシー事業者向けサービス「AIタクシー^®」（以下、本サービス）を、2021年11月30日（火曜）に新規受付終了し、2022年6月15日（水曜）にサービスを終了いたします。

本サービスは、現在から30分後までの未来のタクシー乗車需要の予測データ※2をもとに、需要の多さや乗車数を色の濃淡や数値を用いて車載用タブレットなどの地図上に表示するもので、オンラインで配信するサービスとして2018年2月15日（木曜）に提供を開始しました。

タクシーの乗車需要が高い場所を地図上に表示することで、ドライバーが効率よくタクシーの乗車率を上げることが可能なため、経験が浅い新人ドライバー向けにご利用いただくなど全国でサービス展開してまいりました。しかしながら、昨今の配車アプリの急速な普及や、新型コロナウイルス感染症による外出自粛などタクシー市場全体が大きく変化していることから、経営資源を集中すべくサービスを終了することとしました。

今後ドコモは、本サービスを通じて得た知見やノウハウを活かし、地域交通やラストワンマイルの移動手段の課題のほか、都市部や観光地での最適な交通手段の普及に向け、引き続きモビリティ分野に広く価値提供をすべく取り組んでまいります。

1. 「リアルタイム移動需要予測技術」はNTTグループのAI「corevo^®」を構成する技術です。
2. タクシー運行データや気象データ、周辺施設データなどの多様なデータに加え、ドコモの「モバイル空間統計^®」のリアルタイム版（以下、人口統計データ※3）を活用し、日本各地の性別や年齢層など、属性ごとの人数分布の移動による変化をリアルタイムに把握しながら、各データを人工知能で分析することにより、乗車需要を10分ごとに予測します。
3. 本サービスで使用する人口統計データは、エリア毎や属性毎の集団の人数を示す情報であり、お客さま個人を特定できる情報は一切含みません。したがって、この人口統計データによりお客さまの行動が他人に知られることはありません。なお、本サービスで使用する人口統計データは、モバイル空間統計ガイドラインを遵守しております。
   モバイル空間統計ガイドライン