ネットワークIoT/デバイス
360度8KVRライブ配信システム
取組み概要
ドコモは、2018年6月、世界初の5Gを活用した、360度8K3DVRライブ映像配信・視聴システム(以下、本システム)を開発しました。本システムを利用することでスポーツや音楽のライブイベントをリアルタイムに360度8K映像として撮影、配信することが可能となり、ヘッドマウントディスプレイを通して3DVRライブ映像を視聴することが可能になります。
通常の映像に比べて表示範囲が広くなる360度映像かつVRの場合、解像度不足が生じてしまい、ユーザが満足できる品質での配信ができなくなるため、より解像度を含めた高品質な映像配信が必要になります。また、それに応じて通信データ量が増大してしまうため、より効率的な配信システムの開発にも取り組んでいます。
開発にあたり、スポーツなどの動きの激しい映像コンテンツもスムーズに視聴できるよう、高フレームレートに対応した8Kエンコーダを開発しました。また、ライブストリーミング専用3Dカメラとスティッチング装置も開発し、3Dによる立体感のある映像視聴を可能にしました。さらに、ヤマハ株式会社(以下、ヤマハ)の立体音響技術「ViReal™(バイリアル)」を音響システムに導入することで、前後・上下・左右、あらゆる方向から聴こえてくる音をヘッドホンで体感できるようになりました。
これにより、本システムをスポーツや音楽イベントで活用することで、まるでその場にいるかのような、臨場感を味わえる没入性の高いVRライブ体験をお楽しみいただけます。
ドコモは今後も、今後もスポーツや音楽イベントなどの新エンタメ体験の実現に向け、5Gを用いてどこからでも高品質な360度映像をアップロードし、配信可能なVR技術の開発に取り組むとともに、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」のパートナーと共に、5Gのさまざまな利用シーン創出やソリューションの実現をめざしてまいります。

技術詳細情報(ドコモテクニカルジャーナル)
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