日本の美しい自然や伝統文化は、なぜ深刻な危機に瀕しているの?
私たちの生活を支える生き物の生活環境である里山や棚田、地域の絆を強める郷土芸能、その地域の気候や風土で育まれてきた慣習や生活文化等、豊かな心を育んできた四季折々の美しい自然や伝統文化は日本の歴史を物語る“たからもの”です。
近年、それらの“たからもの”の多くが、地球規模の環境変化や、日本社会が直面する少子高齢化や過疎化等の影響により、深刻な危機に瀕しています。行政等によりさまざまな施策が講じられてはいますが、技術や資金、人材が不足するなかで、地域の人々の努力だけでこうした課題に立ち向かうことが難しくなっています。
日本ユネスコ協会連盟では、市民による草の根の活動を未来へと継承していくための地道な努力を続ける“人”と“活動”に光をあて、それらの活動を「プロジェクト未来遺産」として登録することで、次世代を含む個人や企業、行政による理解と協力等、様々なつながりを生みだし、さらには日本全国に応援の輪を広げていくことを目ざしています。

