7月
5GとICTでつなぐ
地域の未来
北見市/北海道
防災・一次産業の課題解決を
めざした産学連携
近年増大する水害・土砂災害への対策や、人手不足の深刻化が懸念されている一次産業への取組みは、全国的に喫緊の課題です。これらの課題解決を目的として、国立大学法人北見工業大学とドコモは、2019年12月に「5Gを活用した防災・一次産業における研究力強化」に関する連携協定を締結しました。北見市内の屋外実験フィールドを5Gエリア化し、災害を想定した河川氾濫モニタリングや橋梁劣化分析、トラクターの自動操舵など、大規模な実験を実施しました。
スマート農業技術の開発・実証へ
連携協定にて取組んだトラクター自動操舵システムの社会実装を進めるためには、実験フィールドに留まらず実際の圃場で検証を行うこと、そして中山間地が7割を占め、傾斜地が多い日本の農地の特性上、傾斜地でも平地と同様に運用が可能か検証を行うことが必要です。
上記2点の実証を目的として、2021年度、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が事業主体として取組む「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に応募、採択され、有限会社木樋桃源ファーム、有限会社矢作農場、津別町農業協同組合を加えた 5者で共同事業体を設立し、2021 年6月7日から、ICT 技術を活用した実証験を開始しました。
