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docomo EVERYDAY次世代技術で林業革命。「ドコモ君津の森」からはじまる、スマート林業機械の本格運用

ドコモグループは、林業従事者の稼働削減と軽労化をめざし、林業機械の自動化プロジェクトを加速させています。千葉県「ドコモ君津の森」で自動運転下刈機の実証実験を実施し、林業関係者から大きな期待を集めています。その取組みのいまと今後の展望についてご紹介します。

日本の林業を取り巻く課題。なぜ「自動化」が必要なのか

林業には、切っても切り離せない「下刈り(したがり)」という重要な工程があります。これは、植栽した苗木の周りに生い茂る雑草や雑木を刈り取る作業です。もしこれを怠れば、苗木は日光を遮られて枯れてしまいます。森を育むために欠かせない、いわば「森の土台作り」です。

しかし、この作業が抱える現実は想像以上に過酷です。

  • 異常猛暑のなかでの重労働
    下刈りが行われるのは、雑草が勢いよく育つ「夏」です。近年の異常ともいえる猛暑のなか、急斜面で重い機材を抱えて行う作業は、熱中症のリスクが極めて高く、文字どおり「命がけ」の作業となっています。
  • 「傾斜の壁」と人手不足
    日本の林地の多くは、人が立つのもやっとの急斜面(スキー場の上級者コースをイメージしてください)です。この過酷な環境が若者の林業業界への敬遠を招き、深刻な人手不足をさらに加速させています。
    ドコモの自動運転型下刈機械は、まさにこの「林業で最も過酷な工程」にメスを入れ、作業従事者の命と健康を守るために開発が進められています。
林業現場における過酷な労働環境の実態:猛暑での作業負荷、山林の危険な作業環境 → 林業業界の深刻な人手不足に

台風被害からの再生。サッカーコート1.4個分を「実証環境」として整備

自動運転を確実に成功させるため、今回の検証では「ドコモ君津の森」内に、サッカーコート約1.4個分に相当する約1ヘクタールの実証エリアを整備しました。
実はこの場所、2019年に千葉県全域に大規模停電をもたらした台風19号の爪痕が深く残る「被害地」でもありました。当時は多くの木々がなぎ倒され、手をつけるのが困難な風倒木がそのまま残された状態でした。
ドコモはこの荒廃した現場をスマート林業の拠点に変えるべく、千葉県森林組合との強力な連携を開始。倒木の処理や、機械が走行しやすいように手作業で行う「地拵え(じごしらえ)」をていねいに進めました。災害の記憶が残る場所を、最先端技術で未来を切り拓く「スマート林業施業地」へと蘇らせたのです。

台風19号による被害現場(整備前)
スマート林業の実証環境として整備

傾斜35度の壁を突破。現場のプロが認めた実力

自動運転のデモンストレーションを行う現地検討会には、林野庁や有識者をはじめとする林業関係者約30名が集まりました。
会場となったのは、最大傾斜35度の険しい急斜面。走行がはじまると、参加者からは「これほどの傾斜地で本当に止まらずに動くのか?」「連続稼働時間は実用に耐えうるのか?」といった、現場を知るプロならではの鋭い質問が相次ぎ、一時は緊張感が漂いました。
しかし、自動運転型下刈機械が苗木の列間に沿って、一歩一歩確実に、そして正確に斜面を走破していく姿が公開されると、会場の空気は一変しました。
「夏の酷暑のなか、自分たちは日陰から作業を見守れるようになる。これは本当に助かる」
「この技術があれば、若い人たちも林業を職業の選択肢に入れてくれるかもしれない」
そんな期待に満ちた声が飛び交い、日本の林業が抱える「過酷・危険」というイメージをテクノロジーが塗り替える、活気あふれる検討会となりました。

デモ後は多くの質問やご意見が寄せられました
苗木の列間を正確に走行

自動運転植栽機との連携が描く「未来の森」

ドコモが見据えているのは、単なる「草刈りの自動化」だけではありません。このプロジェクトの真の価値は、自動運転プラットフォームが持つ高い拡張性と互換性にあります。
今回の下刈機械は、すでに開発が進んでいる「自動運転植栽機」と連携することが可能です。「苗木を植える(植栽)」作業から「健やかに育てる(下刈り)」作業まで、これまで人手に頼っていた林業の主要プロセスを一貫してデジタル化。これにより、ドコモが得意とするドローンによる映像解析、衛星通信を活用した遠隔操縦、そして森林情報をデータベース化する「森林DX」といった、多様なIoT技術とのシームレスな連携が実現します。

森林DX:収集した情報のデータベース化 林業における主要工程の自動化:衛星通信・HAPS等、ドローン空撮による映像解析、自動草刈り、自動植栽 → 持続可能な林業を実現

テクノロジーによって「安全で、持続可能な林業」へ。ドコモはこれからも、地域という大切なパートナーとともに、汗を流して守ってきた技術を次世代へとつなぎ、100年後の豊かな森を育む挑戦を続けていきます。

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