1.電子書籍の普及で「雑誌の読み放題サービス」も登場

スマートフォンやタブレットなどデジタル端末の普及により、電子書籍を利用している人も多いでしょう。紙媒体と異なり、端末1つで何冊もの本をダウンロードして読むことができる電子書籍は、本棚を設置する必要もないため、自宅に保管場所がないという人にも向いています。

さらに、忙しいビジネスパーソンにおいても、電子書籍は通勤中や仕事の合間に手軽に利用しやすいツールです。慌ただしい毎日の中でも、会社や家にいながらにして、発売直後の新刊を読むことができます。

最近では、複数の雑誌が読み放題となる電子書籍サービスも登場しています。まとめて購入する手間もないため、より多くの雑誌を読みたい人に適したサービスといえるでしょう。

2.なぜ企業が電子雑誌の読み放題サービスを導入するのか

雑誌の読み放題サービスのひとつに、ドコモの「dマガジン for Biz」があります。「dマガジン for Biz」は、登録したWi-Fiスポットとスマホを接続することで、そのスマホで電子書籍の雑誌が読める、法人向けのサービスです。

利用の際は、dマガジンアプリをインストールした端末をWi-Fiスポットに接続します。すると、指定されたWi-Fiエリア内において、申込時に設定した同時接続数を上限に、dマガジン for Bizを利用できる仕組みとなっています。700誌以上の雑誌最新号と、最大過去1年分のバックナンバーも保存しており、常に合計2,000冊以上の雑誌が閲覧できます。（※Wi-Fiモデルのみならず、英数字混合の特定のコードを入れて利用する方法もございます）

このサービスは、待ち時間が発生する美容院や病院、金融機関などで多く活用されています。紙の雑誌を購入することもなく、さらに幅広い種類の雑誌が用意されているため、さまざまな顧客のニーズにも対応できます。待ち時間対策以外でも、カーディーラーやホテル、高速バスやカフェ、フィットネスクラブなどにおいて導入実績があり、顧客満足度を向上したいシーン全般で活躍するサービスとなってます。

dマガジン for Biz

3.雑誌を購入するコストも廃棄する手間もいらない

実際にdマガジン for Bizを活用している美容院の例を見てみましょう。

この美容院では、待ち時間対策としてこれまで紙の雑誌を置いていました。男性誌と女性誌をそれぞれ10誌程度購入しているため月約2万円程度のコストが発生しており、また、雑誌の保管場所の問題に加えて定期的に廃棄する作業を行うことも負担となっていました。さらにコロナ禍の影響により、不特定多数の人が触れる雑誌に抵抗を抱く顧客も多かったといいます。

このような課題を踏まえ、同美容室では、dマガジン for Bizを導入することにしました。dマガジン for Bizを導入したことで、毎月のコストは約4分の1に削減でき、雑誌の量も大幅に増加したことで、顧客満足度の向上にもつながりました。紙媒体の雑誌では、ページの間にカットされた髪の毛が入ることが多くありましたが、タブレット端末になったことでそれらを取り除く手間も省け、衛生的に管理できる点もメリットとなりました。

4.企画立案のための情報収集にも使える

dマガジン for Bizは顧客サービスの充実だけでなく、企業の福利厚生の一環としても活用されています。

とある企業では、休憩室にdマガジン for Bizを導入し、従業員の休憩時間の満足度向上につなげることができました。配信雑誌の中にはビジネス誌もラインナップされているため、企画のための情報収集などにも役立てているそうです。紙媒体の場合は回し読みでしか共有できませんでしたが、各自の端末で読めるという点も大きなメリットです。

待ち時間や空き時間の過ごし方に着目し、サービスの向上に努めることは、顧客や従業員の満足度を高めることにつながります。「dマガジン for Biz」を導入することで、顧客や従業員の皆さんに充実したひとときを提供してみてはいかがでしょうか。

dマガジン for Biz