5G NTT docomo ビジネス×ドコモ5G 5G×「SwipeVideo」は“臨場感を伝える”新たなツール 自由視点映像ソリューション「SwipeVideo」活用レポート

ドコモの自由視点映像ソリューション「SwipeVideo」は、これまでの映像配信の概念を一変させるツールとして注目を集めています。エンターテインメント業界における新たなムーブメントの扉を開いたライブ配信の事例を紹介します。

1.【課題・ニーズ】「SwipeVideo」の特徴をより活かし有料コンテンツを配信

“音楽の街”福岡で毎年開催されている音楽イベント「MUSIC CITY TENJIN(以下、ミュージックシティ天神)」は、コロナ禍の2020年、はじめてオンラインイベントとして開催され、そのなかで「SwipeVideo」が使用されました。4人組ロックバンドの周囲に計20台のスマートフォンを設置し、さまざまな角度から撮影して配信。これは5G×「SwipeVideo」のソリューションを生配信で行う日本初の試みで、視聴者アンケートでは「とても貴重な体験ができた」「ぜひまた参加したい」といった感想が多く寄せられるなど、確かな手応えと実績を得ることができました。

またアンケートには「有料でも参加したい」との回答が多かったことから、「『SwipeVideo』を活用していく上で新たな課題も見えてきた」と主催した西鉄エージェンシーの牛島静子氏は話します。

「『ミュージックシティ天神』では、はじめての取組みということもあり無料配信にしましたが、次のステップは『SwipeVideo』をより堪能できるコンテンツを有料で配信することではないか、と考えました。」(牛島氏)

西鉄エージェンシー 牛島静子氏

そうしたなか持ち上がったのが、地元・福岡発のアイドルグループ「ばってん少女隊」とのコラボ企画です。2015年に結成した「ばってん少女隊」は、九州を拠点に活動。幅広いジャンルとユニークな世界観の楽曲が高く評価されている6人組のグループです。

牛島氏は「大人数編成でダンスを行うアイドルグループは、バンドとは違う形で『SwipeVideo』の特徴を活かせる」と考え、2021年6月、ニューシングル「ばりかたプライド」のリリース記念オンラインライブを有料で配信することにしました。

ばってん少女隊(スターダストプロモーション)

2.【技術的背景】既成概念を根本から変える自由視点映像

自由視点映像ソリューション「SwipeVideo」は、複数台のカメラで撮影された映像を、視聴者が映像をスワイプすることで視点を自由に切り替えながら楽しむことができるサービス。
世界中の4G回線以上※1のスマホユーザー※2がWeb上で再⽣可能で、専用のアプリをダウンロードする必要がなく、Webブラウザ上で再⽣可能なことも魅力の一つです。

また5G回線の低遅延・高速大容量を活かすことで、複数のカメラ映像のアップロードや高画質映像のダウンロード、リアルタイムでの配信などが可能になり、視聴者はさらに臨場感のある映像体験ができます。

「SwipeVideo」を用いた「ばってん少女隊」のオンラインライブの演出は、グループの見せ方を熟知している映像ディレクターの大野悟氏(BATTEN Records)が担当。多くの音楽テレビ番組やライブビデオを手がけてきた大野氏にとっても、はじめて扱う「SwipeVideo」はとても刺激的なソリューションだったようです。

「普段は自分たちが選んだ映像を見てもらう仕事をしているので、見ている人が自由に映像を選べるというのは僕たちがこれまでやったことがないシステム。まず自分たちの概念を変えなければいけないと感じました。」(大野氏)

オンラインライブでは17台のスマートフォンを半円形に配置し、視聴者が左右にスワイプすると流れるように画角が切り変わっていくバレットタイム※3を採用。

「バレットタイムは視聴者が感覚的に見やすく、また動きのある被写体を格好よく見せられると思ったんです。」(大野氏)

さらに3台のスマートフォンを天井に設置し、「ばってん少女隊」の特徴である完成度の高いフォーメーション・パフォーマンスを俯瞰で見られるように工夫。
スマートフォンの映像でも色と明かりを表現できるよう、照明や背景などのセットにも細心の気を配り本番に備えました。

【左】ステージ・映像演出を手がけた大野悟氏 【右】オンラインライブのセット図
天井にもカメラを設置
  • ※1 Wi-Fiでもご利用が可能です。
  • ※2 PC、タブレットでも視聴が可能です。
  • ※3 バレットタイム:被写体の周囲に複数のカメラを設置し同時に多方向から撮影する技術

3.【評価】臨場感を伝える有効なツール

「ばってん少女隊」のオンラインライブは生配信と見逃し配信の2回行われ、視聴したファンからは、今までにない試みを絶賛する声が数多く寄せられました。なかでも多かったのは、「自分の“推し”メンバーをスワイプしながら始終追いかけられた」「正面だけでなくいろいろな角度から見られるので、今まで気づかなかったパフォーマンスや動きを発見できた」「上からの映像が普段見られない斬新なアングルでよかった」というもの。

メンバーたちもファンに楽しんでもらうため、ダンスのフォーメーションを大幅にアレンジして臨みました。

「最初にリハーサルをした時に、いつものフォーメーションだと誰もカメラに映らない瞬間があることに気づいて、フォーメーションを変えようという話をメンバーとしました。」(瀬田さくらさん)
「レッスン場では、カメラの位置にペットボトルを置いて練習しました。」(希山愛さん)

こうした試行錯誤や立ち位置の確認は、本番ぎりぎりまで続いたそうです。
そして本番では、メンバーがそれぞれ別のカメラの脇から登場するなど、「SwipeVideo」を意識したパフォーマンスを随所に散りばめました。

「カメラをお客さんだと思って楽しんでやりました。振付けもカメラに向かってアピールしたりして。」(希山愛さん)
「縦一列に並ぶフォーメーションでは、普段は後方のメンバーの顔は見られないんですけど、上にカメラがあるのでそこに目線を送ったりしました。」(春乃きいなさん)

一方で、出演者は一瞬たりとも気が抜けないのも事実。

「普段のライブ収録では自分が歌っていない部分は映らないことが多いのですが、今回はいつ見られているかわからないので、油断せず気を抜かずに踊っていました。」(上田理子さん)

新しい試みだからこそ苦労した面もありますが、その甲斐あって、ファンにかけがえのない映像体験を届けることができたのです。

メンバーとともに試行錯誤を重ねた演出の大野氏も「想像以上に面白かった」と語っています。

「一番価値があるのは、同じ時間に同じ空間で音楽に触れるライブ。ただ“臨場感を伝える”“現場にいるのと同じような体験ができる”ということにおいては、自分が経験した映像ツールのなかでは『SwipeVideo』が最も適したツールだと思います。」(大野氏)

上段【左】希山愛さん 【中央】上田理子さん 【右】春乃きいなさん/下段【左】瀬田さくらさん 【中央】蒼井りるあさん 【右】柳美舞さん

4.【将来展望】拡大する需要と新たなマネタイズの形態

エンターテインメント業界における新たなムーブメントの扉を開いたライブ配信。今後、「SwipeVideo」の需要は一層拡大すると大野氏は見据えています。

「スポーツや舞台などの配信でも『SwipeVideo』は有効でしょう。今回は『ばってん少女隊』という被写体に合わせてバレットタイムを選択しましたが、対象によってそれぞれ適したカメラの配置があると思います。例えばセットを工夫して360度囲むようにカメラを置くとか、僕では考えつかないようなカメラの置き方もあるので、今後さまざまなトライアルが行われていくのではないでしょうか。
また今回はスマートフォンで撮影しましたが、プロ用のカメラで撮影した映像を『SwipeVideo』で使えるとよりクオリティの高い映像を提供できます。もちろんスマートフォンは金額的にも手軽にできるというメリットがあるのでケースバイケースですが。いずれにしても、「SwipeVideo」を活用することで映像クリエイターのこれまでの概念が変わるかもしれません」

西鉄エージェンシーの牛島氏も、今回の実績を武器に次なるステップを目指す考えです。

「今回のコラボイベントではじめて『SwipeVideo』のコンテンツを有料で提供し、その準備にかかるコストや価格設定についての反応など新たな課題がわかったので、今後はより具体的かつスムーズにマネタイズできる企画の検討へとコマを進めることができます。」(牛島氏)

「ばってん少女隊」も、「SwipeVideo」のさらなる活用に意欲を見せます。

「私たちもすごく楽しくできたので、次にやる時は普段のライブでは絶対にやらないことをもっとやってみたいです。」(上田理子さん)
「お客さんがいるライブを『SwipeVideo』で見られる形で残せたら、きっといい記録になるんじゃないかと思います。」(瀬田さくらさん)
「“推し”メンバーを追い続けて操作に疲れたというファンの意見もあったので、自動で“推し”を追いかける機能ができればもっと楽しんでもらえるかも。」(春乃きいなさん)

エンターテインメントの“臨場感を伝える”手段は、確実に新たなステージへと歩みを進めています。

柳さん
希山さん
春乃さん
蒼井さん

5.導入ソリューション/導入検討資料ダウンロード

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